発達障害者の仕事支援をご紹介!就労移行支援であなたにあった仕事を!

発達障害を抱えていても仕事がしたい。

仕事に復帰したい。

就職・転職を支援してくれるサービスはないだろうか。

この記事にたどり着いたあなたには、こんな思いがあるのではないでしょうか。

発達障害の方の中には、仕事に対する不安をいだいている方は多いでしょう。

この記事では、発達障害の方の不安に寄り添ったり、発達障害の方が仕事を見つけるために支援を行っている事業所を紹介します!

目次

発達障害の種類・特徴

ASD(自閉スペクトラム症、アスペルガー症候群)

ASDとはAutism Spectrum Disorderのことで、自閉スペクトラム症、アスペルガー症候群といった呼び方をされることもあります。

社会的なコミュニケーションや他の人とのやりとりが上手くいかない、こだわりが強い(興味や活動が偏る)、感覚が過敏である、といった特徴があります。

ADHD(注意欠陥・多動性障害)

ADHDは、「注意欠陥・多動性障害」とも呼ばれます。

主に不注意(注意力がない)、衝動性(思い付きで行動してしまう)、多動性(落ち着きがない)といった特性がみられる障害です。

ADHDには、特徴の現れ方によって、3つの種類があります。

・不注意の特徴が強い場合

・衝動性・多動性の特徴が強い場合

・不注意と、衝動性・多動性の両方の特徴がみられる場合

LD(学習障害・限局性学習障害)

LD(学習障害・限局性学習障害)は、基本的に知的発達に遅れはありませんが、「読む」「書く」「話す」「聞く」「計算する」といったことに難しさを感じてしまう発達障害です。

例えば、「文字を書き写すことが極端に苦手」など決まった能力だけに症状が現れる人もいれば、「読み書き全般が苦手」など複数の症状がある人もいます。

発達障害の方が抱える仕事での困りごと

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ASDの方が抱える仕事での困りごと

ASDの方の困りごと①他人とのコミュニケーションが苦手
②感覚が過敏なのでストレスを感じやすい

①他人とのコミュニケーションが苦手

ASDの方の大きな悩みは、「他人とのコミュニケーションが苦手」ということです。

他人とのコミュニ―ションが苦手なことが原因で、どのような困りごとに発展するかは以下の通りです。

・ビジネスの基本である「報告・連絡・相談」がうまくできない

・打ち合わせや会議で自分の考えをうまく伝えることができない

・同僚から話を聞いていないと誤解されてしまう

ASDの方は、周りとのコミュニケーションがうまくいかず、次第に出勤することが苦しくなり、仕事を辞めてしまう方が多いです。

「コミュニケーションが苦手であること」を周りにしっかりと分かってもらうことで、コミュニケーションが円滑にすすむようになった事例はいくつもあります。

そのため、入社の際に自分の症状をしっかりと会社側に伝えることが大切です。

②感覚が過敏なのでストレスを感じやすい

ASDの方は「感覚が過敏である」という特徴があります。

「感覚が過敏とはどういうこと?」そう思った方もいるでしょう。

ASDの方は、聴覚(音)・嗅覚(におい)が人より敏感、という傾向があります。

電話対応などで、電話の音がストレスに感じてしまったり、電車通勤の際に電車内のにおいで気分が悪くなってしまう方がいます。

ASDの方の特徴は見た目では分かりません。「感覚が過敏」であることも、あなたのASDを知らない人は理解することができません。

そのため、自分の症状を会社にしっかりと伝えることで、理解してもらう必要があります。

ADHDの方が抱える仕事での困りごと

ADHDの方の困りごと①記入もれなどのケアレスミスをしてしまう
②タスク管理が苦手
③気が散って集中力が続かない

①記入もれなどのケアレスミスをしてしまう

ADHDの方が抱える仕事の悩みの一つ目は、記入もれなどのケアレスミスをしてしまうことです。

これは特に、細かい作業を行う仕事をしている方に多い悩みです。

ADHDの「不注意」の特徴から、頼まれていたことを忘れてしまったり、確認作業を怠りケアレスミスをしてしまう傾向にあります。

②タスク管理が苦手

悩みの二つ目は、タスク管理が苦手ということです。

タスク管理とは、業務の進捗状況を正確に管理することを言います。

タスク管理には、複数の作業を行うことや、作業の優先順位の設定をする作業が伴います。

ADHDの「不注意」の特徴から、マルチタスクが苦手だったり、集中力が続かずに作業の優先順位をうまく設定することができない傾向にあります。

③気が散って集中力が続かない

悩みの3つ目は、気が散って集中力が続かないということです。

どんな仕事にも正確さが求められ、また、期限が設定されています。そのため、あらゆる業務において集中して取り組む必要があります。

しかし、ADHDの方の場合「不注意」の特徴から、一つのことに集中することが苦手な傾向にあります。

また、「多動性・衝動性」の特徴から、欲求のコントロールが苦手で、他の事に興味が移りやすいため、集中が続かないことがあります。

発達障害の方の仕事を支援する機関・事業所

発達障害者支援センター

発達障害者支援センターでは、発達障害者の生活から仕事に関することまで、幅広いサポートを行っています。

発達障害者支援センターは、発達障害の方だけではなく、発達障害の疑いのある方や、発達障害者をご家族に持つ方の相談も対応してくれます。

発達障害者支援センターの主なサポート内容は以下の通りです。

①相談支援

②発達支援

③就労支援

①相談支援

発達障害が原因と考えられる、コミュニケーションの困りごとや行動の困りごとなど、仕事や生活での困りごとの相談にのってくれます。

相談をした上で、必要に応じて福祉制度やその利用方法を説明してくれたり、専門的な施設や機関の紹介を行ってくれます。

②発達障害

発達障害の方に行っている発達支援に関する相談に応じてくれます。

また、知的発達の度合いの計測等をおこなう発達検査を実施し、その結果に応じて適した支援機関や事業所を紹介してくれます。

③就労支援

仕事をしたいと考えている方に対しては、障害者就業・生活支援センター、ハローワーク等の労働関係機関とも連携して情報提供をしてくれます。

必要に応じて、スタッフがあなたの就職先との交渉や、仕事環境を調節してくれます。

障害者就業・生活支援センター

障害者就業・生活支援センターは、障害者の仕事と生活の両方を支援してくれる施設になります。

「仕事をしたいけど支援してくれる施設はないかな?」

「障害の悩みはどこに相談すればいいの?」

という方は、まずは障害者就業・生活支援センターに相談してみてはいかがでしょうか。

利用は、障害(身体障碍、知的障害、精神障害)や難病を抱えており、仕事をしている方(仕事をしたいと考えている方)が対象になります。

障害者就業・生活支援センターを利用に際して、障害者手帳の取得は必須ではありません。

利用料や相談料は原則無料ですので、お近くの障害者就業・生活支援センターを利用してみてはいかがでしょうか。

ハローワーク

ハローワークとは、公共職業安定所とも呼ばれ、就職や転職を考えている方に対して職業紹介や求職相談を行っています。

基本的に誰でも利用することができます。

「ハローワークの存在は知っているけど、障害者の支援もしてくれるの?」

と疑問に思っている方もいるでしょう。

ハローワークでは、障害がある方を対象にした求人情報も取り扱っています。

また、ハローワークには障害者の就職や転職に詳しいスタッフがいるところもあるため、障害のある方に対しての支援体制は整っています。

障害のある方を対象にした求人に応募するためには障害者手帳を取得する必要があるので、その点には注意が必要です。

就労移行支援事業所

就労移行支援とは、一般企業などへの就職・転職を考えている障害者の方が利用できる福祉サービスの一つです。

就労移行支援事業所では、就職活動のサポートから働くための生活のサポートや、ビジネススキル習得のサポートをしてくれるため、本格的に就職を目指す方にはおすすめの支援の一つです。

以下で就労移行支援事業所について、詳しい説明をしていきます!

就労移行支援事業所とは

発達障害の方の就職・転職活動をサポートする施設として、就労移行支援事業所という選択肢があります。

その就労移行支援事業所とは、どのような施設なのかや、どのようなサービスが受けられるのかを紹介していきます。

就労移行支援とは?

就労移行支援とは、一般企業への就労を希望する障害や難病のある方に、職業訓練や就職活動のサポート、職場定着のサポートをする福祉施設です。

通所、またはオンラインで訓練を受けることが可能で、前年度の収入にもよりますが、ほとんどの方が無料で利用をしています。

スタッフとの面談で、個別支援計画が作成され、それに沿って支援を受けることができます。

こちらの記事で、就労移行支援について詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください!

どんなサポートが受けられるの?

訓練内容は就労移行支援事業所によって異なります。

就労移行支援は主に3つの種類に分かれます。

 ①就労移行支援の種類1:幅広く学べる一般型

 ②就労移行支援の種類2:障害種別を絞った特化型

 ③就労移行支援の種類3:支援内容を絞った特化型

就労移行支援の種類1:幅広く学べる一般型

一般型の特徴は主に4つあります。

・障害種別にほぼ全て対応

・ビジネスマナーやストレスマネジメント、事務スキルなど働く上で必要な汎用的なスキルを身に着けることができる

・事業所の数が多い

・就職率・定着率の高い大手の就労移行支援が多い

一般型の就労移行支援では、ExcelやWord、PowerPointなどの事務スキルの訓練を行っている事業所が多いです。

また、大手企業が運営している就労移行支援事業所も多く、安心感があると感じる方もいます。

一般型の就労移行支援に向いているのは、以下の方になります。

幅広い選択肢を検討したい方

自宅から近い就労移行支援に通いたい方

大手の就労移行支援に通いたい方

就労移行支援の種類2:障害種別に絞った特化型

うつ病や、発達障害など障害種別に特化した就労移行支援もあります。

例えば、ゼネラルパートナーズが運営する発達障害に特化した「atGPジョブトレ 発達障害コース(旧リンクビー) 」では、コミュニケーション講座が充実しています。

就労後の職場でのコミュニケーションがスムーズに行われるように訓練をしていきます。

障害種別に特化していることにより、その障害の特性や症状にあったカリキュラムを受けることができます。

また、同じ病気や症状、悩みをもつ仲間もできるので、周りの人に悩みを共有しやすい環境ができます。

障害種別特化型が向いているのは以下の方になります。

障害受容をしていきたい方

自分の障害にあったカリキュラムや、障害に詳しい職員がいた方が安心な方

同じ悩みをもつ仲間が欲しい方

就労移行支援の種類3:支援内容を絞った特化型

プログラミングやWebデザイン、動画編集やeスポーツカリキュラムなど、支援内容を絞った特化型もあります。

ITスキルに特化した就労移行支援事業所にいくと、プログラミングやWebデザインスキルを身に着けることができます。

そこでスキルを身につければ、エンジニアやWebデザイナーへの就職も視野に入れることもできます。

また、動画編集やeスポーツのカリキュラムなど、珍しいカリキュラムを組んでいる就労移行支援もあります。

就労移行支援事業所を選ぶ際に気を付けるべきこと

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気を付けるべきこと・訓練内容をしっかりと確認する
・通える距離にあるかを確認する

訓練内容をしっかりと確認する

上でも説明したように、就労移行支援事業所には3つの種類があります。

自分が通おうと考えている事業所が、どの型に当てはまるのか、どんな授業を開講しているのかは事前に確認しておきましょう。

スキルに特化した事業所でも、プログラミングの授業はあっても、動画編集の授業はない、といったことがあります。

授業内容は、必ずチェックするようにしましょう。

通える距離にあるかを確認する

就労移行支援事業所では、実際に事業所に通って訓練を受けます。人によってペースは異なりますが、たいていは週3~5日通うことになります。

継続的に通うとなると、家から遠い場所では身体的に負担が大きくなります。

事業所が無理なく通える範囲にあるかどうか、しっかりと事前に確認しておきましょう。

発達障害の方におすすめの就労移行支援事業所

発達障害に特化した就労移行支援

リンクビー

就労移行支援事業所リンクビーのトップページ画像。アフィリエイト用に使用。

「リンクビー」は株式会社ゼネラルパートナーズが運営する就労移行支援事業所。

自閉症スペクトラム、アスペルガー症候群、ADHD、LDなど発達障害専門のサービスです。

発達障害に特化しており、ひとりひとりに担当がつくため、障害特性を理解した効果的な支援が評判!

リンクビーの強み

・発達障害専門カリキュラム

・障害特性を理解した効果的な支援

・定着率が高い

リンクビーの弱み

・事業所が3つしかない

対象 発達障害
就労実績 不明
定着率 90% (2020年度|半年)
対象地域 東京(秋葉原・大手町)・大阪(梅田)
事業所数 3事業所 (2021年度) ※2021年2月1日に横華事業所OPEN

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Kaien

就労移行支援事業所Kaienのトップページの画像。紹介用に使用

「Kaien」は株式会社Kaienが運営する就労移行支援事業所。

発達障害を専門にしており、講座や動画学習が充実しているのがポイント。

発達障害に理解のある企業のKaienだけの独自求人が150社以上あります。就職もスムーズに行えます。

また定着率も1年間で95%と驚きの高さです。

Kaienの強み

・事務だけでなく専門スキルも学べる

・定着率がとても高い

・独自求人がある

Kaienの弱み

・原則週5日通所(調整は可能)

対象 精神・発達
就労実績 1000人 (2015年度)
定着率 95% (1年間)
対象地域 東京(秋葉原・新宿・代々木・池袋・市ヶ谷)・神奈川(横浜・川崎)・大阪(天六・福島)
パートナー事業所:福島・宮城・長野・大阪・愛知 (2020年度)
事業所数 12事業所 (2021年度)

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一般型の就労移行支援

ココルポート

就労移行支援事業所ココルポートのトップページ画像。アフィリエイト用に使用。

「ココルポート(旧:Melk)」は、株式会社ココルポートが運営する大手の就労移行支援事業所。

特化型の支援ではありませんが、マイクロソフトオフィス講座、プログラミング講座等の様々な講座を開いています。

自分の特性がどこにあるのか、広い選択肢を見てみたい方にはおすすめの就労移行支援です。

また、ほかの就労移行支援事業所では珍しく、交通費と昼食費の補助もあるのがポイント。

ココルポートの強み

・定着率がとても高い

・豊富な種類の講座がある

・交通費と昼食費の補助もある

ココルポートの弱み

・特化型の支援は行っていない

対象 精神・発達・知的・身体・難病
就労実績 1,325名 (2020年度)
定着率 89.4% (半年間)
対象地域 東京・神奈川・千葉・埼玉・福岡
事業所数 47事業所 (2020年度)


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LITALICOワークス

就労移行支援事業所LITALICOワークスのトップページ画像。アフィリエイト用に使用。

「LITALICOワークス」は株式会社LITALICOが運営する就労移行支援事業所。

株式会社LITALICOは業界では最大手。そのため地方にも事業所があり、かつどの事業所でも安定したサービスが提供されていると評判なためおすすめです。

LITALICOワークスの強み

・累計就労実績No1

・業界の最大手

・事業数が多い

LITALICOワークスの弱み

・特化型の支援は行っていない

対象 精神・発達・知的・身体・難病
就労実績 1,384人 (2018年度|全体)
定着率 88% (2018年度|半年)
対象地域 北海道・宮城・東京・神奈川・千葉・埼玉・栃木・静岡・愛知・兵庫・京都・大坂・岡山・広島・福岡・宮崎・沖縄
事業所数 94事業所 (2021年度)

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専門スキルに特化した就労移行支援

ジョブトレIT・Web

就労移行支援事業所ジョブトレのトップページ画像。アフィリエイト用に使用。

「ジョブトレIT・Webは株式会社ゼネラルパートナーズが運営する就労移行支援事業所です。

2019年に開所した新しい事業所で、内装もおしゃれです。

症状別のコース制で、現役プロクリエイター講師のノウハウが詰まった動画講座と、専門スタッフによるサポートでプログラマーやWEB制作のスキルを身につけられるためおすすめの就労移行支援です。

ジョブトレIT・Webの強み

・事業所がおしゃれ

・Web制作のスキルが学べ

・Webスキル専門でやっているため特化している

ジョブトレIT・Webの弱み

・事業所が3つしかない

対象 精神・発達・知的・身体・難病
就労実績 新規開所のため不明
定着率 新規開所のため不明
対象地域 東京(渋谷・秋葉原) 千葉(舟橋)
事業所 3事業所 (2021年度)

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ルーツ(roots)

「ルーツ」は株式会社LOGZが運営する就労移行支援事業所。

ITに強く、ホームページ制作スキルやデザイン、プログラミングなど幅広いスキルを学べる就労移行支援。

事務職や販売職はもちろん、IT技術職の就労実績があるためおすすめです。

個別のカリキュラムや講座があり、基本的なパソコンスキルに加えillustratorやPhotoshop、Ruby、Python、Premior Proなど10以上のスキル学ぶことができます。

ルーツの強み

・事務だけでなく専門スキルも学べる

・IT業界に就職できる

ルーツの弱み

・事業所がまだ少ない

対象 精神・発達・知的・身体・難病
就労実績 33名 (2020年度)
定着率 78% (2020年度|半年)
対象地域 東京(四ツ谷)、神奈川(横浜関内・川崎・横浜西口)、千葉(千葉)、大阪(新大阪)
事業所数 7事業所 (2021年度)

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就労移行支援事業所を上手に活用してあなたにあった仕事を見つけましょう!

今回は、発達障害の方の就職・転職活動をサポートする就労移行支援事業所について詳しく解説しました。いかがでしたでしょうか。

一人で就職・転職活動をすることが不安な方は、ぜひ気軽に就労移行支援事業所に相談してみてはいかがでしょうか。

みなさんが自分にあった仕事を見つけられることを心から応援しています!

{執筆|川島陸  Puneteインターン生