【一般就労のお悩み解決!】障害者の就労定着支援サービスを徹底解説

「障害者雇用で就職できたものの、体調が安定せずこの先が不安。」

「自分の持つ障害の特性を職場で理解してもらえず、孤独感を感じている。」など、

障害者雇用ならではの悩みを抱えているけれど、誰に相談すれば良いか分からない方も多いのではないでしょうか。

この記事では、障害者雇用で働かれている方に特化した福祉サービスである「就労定着支援サービス」について分かりやすく解説していきます!

また、就労定着支援サービスを利用する上で気になるポイントとなる「転職後やサービス利用期間満了後もサービス利用の継続はできるのか」についても詳しくお答えします!

この記事を読むだけで今の段階で就労定着支援サービスについて何も知らない方も、問題解決に向けた次のステップに進むことができます。

【森本 梨花子】

放課後等デイサービスでの勤務を経て、現在就労継続支援B型作業所で支援員として働いています。多くの利用者さんや利用者さんのご家族の声を直接聞いてきたからこそわかる、お役立ち情報を発信していきます。

就労定着支援サービスとは

就労定着支援サービスとは、就労系福祉サービスの利用を経て一般就労された方を対象に、安定した社会生活を送っていくために必要な様々なサポートを受けることができる福祉サービスのこと。

参照元:障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律第5条第15項

就労定着支援サービスは、障害のある方を対象に職場でのお悩みをはじめ、社会生活に関わる全てのお悩みを解決していくために作られた福祉サービスです。

以下のようなお悩みはお持ちではないですか?

・人としゃべることが苦手で、上司や同僚と上手にコミュニケーションが取れない

・仕事を効率的にこなしていくことが苦手で、なかなか仕事が進まない

・自分の障害特性を職場で理解してもらえず、怒られてばかり

・仕事と日常生活の切り替えができず、家に帰ってもリラックスできない

・新しい環境に疲労困憊してしまい、食生活が乱れている

以上のようなお悩みをお持ちの方は、就労定着支援サービスを利用することで解決に向けた大きな一歩になること間違いなしです。

就労定着支援サービスの具体的な支援内容

就労定着支援サービスは、福祉サービスを提供する福祉事業所にて受けることが可能です。

基本的にはまず、事業所の支援員が利用者さんが抱える社会生活におけるお悩みをヒアリングし課題を共有します。その上で、就労定着支援計画書を作成します。

その計画に基づいて、必要があれば職場訪問や面談を実施し、安定した社会生活が送れるように利用者さん一人一人にあった方法でサポートをしていきます。

また、就業先の障害者雇用担当者や医療機関などとも連携をして、就労時間以外の日常生活でも充実した日々が送れるように体調管理生活リズムを整えるための支援も行っています。

場合によっては、サービス利用中の転職や離職のサポートも受けることができます。

就労定着支援サービスの利用方法

対象者

生活介護、就労継続支援B型、就労継続支援A型、就労移行支援、自立訓練サービスを経て、障害者雇用で一般就労をした方

サービス利用期間

サービス利用期間は、上限3年間。就職後7ヶ月目から就職後3年6ヶ月まで利用可能です。

転職した場合も就労定着支援サービスの利用は継続できる?

就労定着支援サービスの利用中に転職する場合、離職後1ヶ月以内の再就職をすれば継続が可能です。初めての転職に限り、継続可能ですのでご注意ください。

3年の利用期間を超えた後もサポートを受けることはできる?

原則、就労定着支援は最大3年間となります。事業所によっては、支援利用終了後も障害者就業・生活支援センターなどの地域別の支援機関などと連携をとりながらサポート体制を引き継いでいくことができます。予め、利用する福祉事業所を選ぶ際に、支援利用終了後の引き継ぎの有無を確認しておくと良いです。

利用料金

福祉サービスは原則として、サービス費全体の1割が利用者負担となります。

負担上限金額は所得に応じて設定されており、利用者の方々の負担が大きすぎることがないようになっています。

区分 世帯の収入状況 負担上限月額
生活保護 生活保護受給世帯 0円
低所得 市民税非課税世帯 0円
一般1 市民税課税世帯 9,300円
一般2 上記以外 37,200円

参照元:厚生労働省  |  福祉サービスの利用者負担料金 詳細

詳細については、厚生労働省ホームページにてご確認ください。

申し込み方法

まずは就労定着支援サービスが受けられる事業所をウェブサイトなどで調べて、気になる事業所があればお問い合わせをしてみましょう。

利用したい事業所を見つけたら、就労移行支援などの他福祉サービスの申請と同様に、市区町村の障害福祉窓口や相談支援窓口で利用申し込みをします。

【オススメ】就労定着支援サービスで定評がある福祉事業所3選

「とりあえず、質の高い就労定着支援サービスが受けられる福祉事業所に話を聞きたい!だけど、どこの福祉事業所がいいのかわからない!」という方に必見。

多くの先輩当事者の皆さんから好評を得ている3つの福祉事業所をご紹介します!

まずは、お問い合わせや見学をして、各事業所の雰囲気や方向性を確かめてみましょう。

うつ症状専門の就労移行支援 シゴトライ

シゴトライ トップ画像

シゴトライ 」は株式会社ゼネラルパートナーズが運営する就労移行支援事業所です。

うつ病を専門として運営されている福祉事業所なので、うつ病の特性にあった支援を受けることができます。

また、同じ特性を持つ仲間とのつながりが深まりやすい場であるため、お互いの悩みを相談し合える仲間と出会える可能性大です!

対象 うつ病
定着率 90%(2017年4月時点)
事業所数 全国3箇所(横浜・秋葉原・大阪)

【シゴトライ】公式HPへ

株式会社ゼネラルパートナーズは、他にもそれぞれの障害に特化した就労定着支援が受けられる福祉事業所を展開しています!

パーソルチャレンジ・ミラトレ

ミラトレ トップ画像

ミラトレ」は、パーソルホールディングス株式会社が運営する就労移行支援事業所です。

パーソルホールディングス株式会社は障害者向け転職・就職支援dodaチャレンジ」を運営しています。転職、就職に関しての知識が豊富なため、安心して転職の相談もできます!

就労定着率は100%。この数字から、支援員さんが利用者さん一人一人に丁寧に支援を行われていることが伺えます。

対象 精神・発達・知的・身体・難病
定着率 100% (2019年度|川崎事業所)
事業所数 全国13箇所(東京・神奈川・千葉・埼玉・大阪・兵庫)

【ミラトレ】公式HPへ

Cocorport(ココルポート )

ココルポート トップ画像

ココルポート」は旧Melkで、株式会社ココルポートが運営する大手の就労移行支援事業所です。

ココルポートは首都圏に41もの事業所があるために、自宅から通いやすい場所を自由に選択することができます!また、交通費助成なども行っており、利用者さんが長期的に安心して通いやすい環境づくりをしています。

また、ココルポートは過去7年間で1290名もの就職者を輩出している大きな福祉事業所。大手だからこそ持っている多くの過去のデータをもとに、的確な支援を受けることができます!

対象 精神・発達・知的・身体・難病
定着率 89.4% (2019年度|ココルポート全体)
事業所数 全国41箇所(神奈川・東京・千葉・埼玉)

【ココルポート】公式HPへ

最後に

いかがでしたでしょうか。今回は「就労定着支援サービス」について解説していきました。

ストレスを抱えながら働くこと、生活をすることはとても大変なことです。一人で抱え込まずに、まずは周りの人に相談してみましょう!味方や仲間は意外と近くにいるはずです。

また、就労定着支援サービスを利用することで、あなたにあった新たな解決方法を提案してくれます。ぜひ、活用してみてはいかがでしょうか。