就職に向けて大切な「職業準備性ピラミッド」|障害の有無に関わらず安定した就労を実現しよう!

職業準備性ピラミッド

就職に向けて必要な能力とは、具体的にどのようなものがあるのでしょうか。

就職活動や専門的なスキルアップも大切ですが、自分の生活や自己管理に不安を感じている方もいるかと思います。

この記事では、安定した就労に向けて、どのような準備が求められるのかご紹介していきます。キーワードは、「職業準備性」です。

【大竹 一輝】
就労移行支援事業所ルーツ横浜関内の支援員として働いています。支援員の目線からわかることをお伝えします!

職業準備性ピラミッドとは?

職業準備性ピラミッド

就労前に理解しておくと、役立つものが「職業準備性 (就労準備性)」です。

就労するためには、さまざまな力を身に付けることが必要です。例えば、毎日体調を崩さず通勤できること、薬を医療機関に指示された通りにしっかり服薬できることなどです。こうした「就労するために必要なこと」は『就労準備性』と表現され、働くことについての理解・生活習慣・作業遂行能力や対人関係のスキルなど基礎的な能力のことを指します。これは、職種、障害の有無を問わず、働く上で必要とされます。

(出典元|障害者雇用ドットコム)

職業準備性を階層別に示したものは「職業準備性ピラミッド」と呼ばれています。

就職準備性ピラミッドは5つの階層に分かれますそれぞれどのような段階を指しているのか、一緒に確認していきましょう。

健康管理

「健康管理」は、障害や病気を含む自身の症状・状態について正しく理解し、日常生活を維持できる(できている)段階です。

ただ規則正しい生活をすればいいというわけではなく、周りに配慮をお願いしたり、自身で体調不良などを防ぐことも含まれます。

  • 食事栄養管理
  • 定期的に通院し、服薬がきちんと守れる
  • 体調不良時に適切に対応できる
  • 自身の病気や障害、それらの症状について理解している

日常生活管理

「日常生活管理」では、夜しっかりと寝て、朝決まった時間に起きるなど規則正しい生活ができていることが必要になります。

就労するとなると、多少なりともこれまでの生活環境に変化が生まれます。事前に職業生活に向けた基礎的な土台が構築されていると、大きな労力なく、安定した職業生活に繋がっていきます。

日常生活管理を目指す際や安定した就労を実現していくうえで、自分自身に合った適切なサービス・協力体制を確保していることも大切です。

  • 規則正しい生活リズムが送れる
  • 金銭管理ができる
  • 服装や身だしなみ(お風呂、歯磨き等)が整えられる
  • 移動能力があり、日常生活を送ることができる

対人技能

日常生活と同様、職場においての対人関係は重要です。様々な人と関わっていくなかで、お互いに不快感を抱かないよう意思疎通を図っていけることは、十分なコミュニケーション能力が身に付いていると言えます。

人間関係を構築していくために自分の気持ちをコントロールし、相手の立場や行動を理解しながら人との輪を大切にする姿勢が求められます。

  • 感情のコントロールができる
  • 挨拶や返事などが適切に行える
  • 自分の意見を適切に伝えられる
  • 注意されたときにも、謝罪ができる

基本的労働習慣

障害の有無に関わらず、働く際に欠かせないものの1つが「基本的労働習慣」です。ビジネスマナーの基礎知識を理解し、実際に行動に移せる状態が必要になります。

まずは「あいさつ」から始まり、組織での業務に欠かせない「報連相」を心がけ、仕事ができる体制をつくっていきます。

自分が引き受けた仕事だとしても、自分勝手に取り組むのではなく、会社のルールに沿って進めていくことが大切です。

  • 報告・連絡・相談がきちんとできる
  • 欠勤や遅刻をせず勤務することができる
  • 仕事をする体力と集中力がある
  • 決められたルールを守ることができる

職業適性

「職業適性」は、業務を行うために必要な適性能力を指します。

業務内容によって必要な適性は異なります。正確さが求められることもあれば速度や効率が必要とされることもあります。

自身の職業への適性を把握した上でどのようなスキルを身に付け、どのような仕事をしていきたいのかを考えていきます。

  • 職務への適性、持続力がある
  • 職務遂行に必要な知識、技能がある

就職をするうえで、もちろんスキルや資格を身に付けることも大切ですが、安定して働けるようになることが一番です

まずは健康管理や日常生活管理がしっかりできることが重要になります。

その後、対人技能としてコミュニケーション力などを高め、基本的労働習慣を身に付けるというように、就労準備性ピラミッドを徐々にステップアップしていくことが、安定した就労へと繋がっていきます。

まとめ

就労準備

今回は、職種や障害の有無に関わらず、就労を目指すために必要な「職業準備性」、「職業準備性ピラミッド」についてご紹介していきました。

不安を抱えたまま、あるいは焦ってしまいながら就職活動を始めるのではなく、自分に合ったペースで継続していくことが、結果的に自分の目指す働き方に結びつきます。

そのためにはもちろん、一人で悩まずに周囲に支援を求めることは大切です。

Puenteでは、就労移行支援事業所ルーツとともに障害者の方の就労を応援しています。

基礎的なPCスキルやプログラミング、デザインスキルの習得だけでなく、障害理解や生活相談、面接対策など、その方に合った就労に向けてサポートしています。

「障害を理解しながら就職活動をしていきたい」、「自分に合った働き方が分からない」などありましたら、ぜひ一度お問い合わせください。