【川越・埼玉】元就労移行支援員が選ぶおすすめ事業所5選と事業所選びのポイント

「就労移行支援事業所の利用を検討しているけれど、どこにすればいいかわからない」という方も多いのではないでしょうか。

この記事では元就労移行支援員が、埼玉県川越市内にあるおすすめ就労移行支援事業所を5つご紹介します。また、就労移行支援事業所を選ぶ際のポイントなどもご説明します。

気になる事業所がありましたら、ぜひ一度、見学や体験に行ってみてください。

【Puente編集部】
元就労移行支援員で構成されているメディアです。

全国の就労移行支援事業所の紹介はもちろんのこと、就労移行支援員で培った経験、ノウハウを基に障がい者向けの就職や日常生活に役立つ情報を発信しています!

就労移行支援事業所とは

就労移行支援事業所とは、発達障害や精神障害のある一般企業への就職を目指す方に向けて、職業訓練や生活面・就職活動のサポート、就職後の定着支援を行う福祉施設です。

大手企業がやっている就労移行支援から、地域密着型の就労移行支援まで、日本にはたくさんの事業所があります。

中には、プログラミングやデザイン、動画編集などのITスキルに特化した就労移行支援事業所も多くあります。

就労移行支援の利用対象者

就労移行支援事業所の利用対象者は、18歳〜65歳未満の障害や難病のある方です。

障害者手帳がなくても、自治体の判断により就労移行支援事業所が利用できることがあります。

以下の障害のある方たちが実際に就労移行支援事業所を利用しています。

【精神障害】うつ病・統合失調症・躁うつ病(双極性障害)・不安障害・適応障害・アルコール依存症など

【発達障害】ADHD・LD・アスペルガー症候群・自閉症スペクトラム・広汎性発達障害など

【身体障害】難聴・聴覚障害・視覚障害・肢体不自由・内部障害など

【その他】知的障害・難病

就労移行支援はどうやって利用するの?

就労移行支援は、最長で2年間利用することができます。

就労移行支援の利用方法は以下の通りです。

STEP①
通える範囲内で就労移行支援事業所を探す

STEP②
興味のある事業所に、Webまたは電話でお問い合わせをする

STEP③
お問い合わせをした事業所にて、相談・見学・体験を実施する

STEP④
お住まいの地域の障害福祉課でサービス受給者証を発行

STEP⑤
就労移行支援事業所にて、利用契約をし、利用を開始する

実際に見学・体験をした上で、利用したい事業所が見つかったら、事業所のスタッフに利用したいという旨を伝えましょう。

その後の手続きは、就労移行支援事業所のスタッフのサポートを受けながら進めることができますので、「電話や手続きが苦手」という方も安心してサービス受給者証を発行することができます。

就労移行支援に利用料はかかるの?

就労移行支援事業所の利用料は、前年度の収入によって変わりますが、通っているほとんどの方が無料でサービスを受けています。

世帯の収入状況 負担上限月額
生活保護 生活保護受給世帯 0円
低所得 市町村民税非課税世帯 0円
一般1 市町村民税課税世帯(所得割16万円未満) 9300円
一般2 上記以外 37200円

(障害者の利用者負担|厚生労働省 より)

自分に利用料がかかるのかどうかが分からないという方は、お住まいの地域の障害福祉課にお問い合わせをしてみましょう。

就労移行支援事業所を選ぶポイント5つ

ここでは、実際に就労移行支援事業所を選ぶときに大切にしたいポイントを5つご紹介します。

ぜひ、就労移行支援事業所を選ぶときの参考にしてみてください。

✔︎ 希望の職種内容にあったカリキュラムはあるか?

✔︎ 就労実績定着率は充分か?

✔︎ 無理のない通所範囲か?

✔︎ 交通費昼食の支給はあるか?

✔︎ 講座などの気分を切り替えられる時間はあるか?

希望の職種内容にあったカリキュラムはあるか?

まず一つ目のポイントは、「希望の職種内容にあったカリキュラムはあるか?」です。

就労移行支援事業所は、事務職への就職に強かったり、プログラミングやWebデザインなどのカリキュラムを用意していたりと、事業所によってカリキュラムや強みが異なります。

IT企業に就職したいと思っても、ITスキルのカリキュラムのない就労移行支援に通ってしまっては、意味がありませんよね。

希望の職種内容にあったカリキュラムになっているかどうかをしっかりと確認しましょう。

就労実績や定着率は充分か?

就労移行支援事業所の就労実績や定着実績もチェックするようにしましょう。

定着実績とは、就職した人がその後働き続けられているかを表しています。定着率が高い就労移行支援事業所は、就職後のフォローも手厚いと言えるでしょう。

また、卒業生がどういった企業や職種に就職しているかなども、見学時に聞いてみると良いでしょう。

無理のない通所範囲か?

就労移行支援事業所を選ぶ際は、自分の通える範囲で選ぶようにしましょう。

どんなに良いカリキュラムがあっても、実際に通い続けることができなければ、就職には繋がりません。

そのため、自分の家から通い続けられる範囲内、または、働きたいと考えているエリア内にある就労移行支援事業所を選ぶようにしましょう。

交通費や昼食の支給はあるか?

就労移行支援事業所は、最終的には週に5日通所をし、就職を目指していきます。

その分、日々の交通費や昼食費はかかっていきます。

就労移行支援事業所の中には、交通費や昼食費の支給が受けられる事業所もありますので、見学の際に確認をするようにしましょう。

講座などの気分を切り替えられる時間はあるか?

就労移行支援事業所は、講座など授業形式のカリキュラムを取り入れているところも少なくありません。

講座では、ビジネスマナーやコミュニケーション講座を行なっているところも多く、気分を切り替えながら、メリハリを持って訓練を受けることができます。

講座などがある事業所の場合は、講座の内容を見学時に聞いてみるようにしましょう。

【支援員が選ぶ】川越のおすすめ就労移行5選

ここでは川越市内にある、おすすめの就労移行支援をご紹介します。

気になる事業所がありましたら、一度見学に行ってみてください。

IT企業への就職に強い「ルーツ川越」

「ルーツ」は、プログラミングやWebデザイン、動画編集などのITスキルに特化した全国展開している就労移行支援事業所です。

実際に、ルーツの卒業生の40%が実際にIT企業に就職をしており、就職定着率も90%を誇っています。

基本的なパソコンスキルに加え、PhotoshopやIllustratorなどのデザインスキル、Ruby、Pythonなどのプログラミング言語を身につけることができます。

ルーツ川越は、2022年3月にオープンの新しい事業所で、駅からも近く通いやすい事業所です。

対象 発達障害・精神障害・知的障害・身体障害・難病
(障害者手帳をお持ちの方ではなくても利用可能です)
就労実績 17名(2020年度ルーツ全体)
定着率 94%(6ヶ月定着率|2020年度ルーツ全体)
電話番号 076-282-9701
アクセス ルーツ川越(2022年3月開所)

〒350-0042 埼玉県川越市中原町2-10-12川越MKビル2F

※西武線 本川越駅徒歩2分/東武東上線 川越市駅徒歩4分

ルーツの詳細はこちらから
※公式HPはこちら

事務職を目指す就労移行なら「ココルポート」

就労移行支援事業所ココルポートのトップページ画像。アフィリエイト用に使用。

「ココルポート(旧:Melk)」は、株式会社ココルポートが運営する大手の就労移行支援事業所です。

特化型の支援ではありませんが定着率が89.4%と高く、事務職を目指す方におすすめです。

大手の就労移行支援事業所では珍しく、交通費と昼食費の補助もあるのがポイント。

対象 精神障害・知的障害・発達障害・身体障害・難病
(障害者手帳をお持ちの方ではなくても利用可能です)
就労実績 2,269名 (2022年度 ココルポート全体)
定着率 89.7% (2021年度|ココルポート全体)
事業所数 59事業所(全国|2022年)
アクセス ココルポート川越Office
〒350-1123 埼玉県川越市脇田本町16-20 森田ビル5階JR※JR・東武東上線 川越駅より徒歩2分/西武新宿線 本川越駅より徒歩11分ココルポート川越第2Office
〒350-0046 埼玉県川越市菅原町20-25 シンザン2階※JR・東武東上線 川越駅より徒歩3分


【ココルポート】の詳細はこちらから

就職率で就労移行を選ぶなら「ミラトレ」

就労移行支援事業所ミラトレのトップページ画像。アフィリエイト用に使用。

「パーソルチャレンジ・ミラトレ」は、パーソルホールディングス株式会社が運営する就労移行支援事業所で、川越には2店舗あります。

パーソルホールディングスは障害者向け転職・就職支援「dodaチャレンジを運営しているため、就職に関するノウハウがあります。

実際、ミラトレを利用した方の85%は就職に結び付いています。

また、臨床心理士などの専門資格をもつスタッフが在籍している点も評価できるポイントです。

対象 精神障害・知的障害・発達障害・身体障害・難病
(障害者手帳をお持ちの方ではなくても利用可能です)
就労率 85% (2022年度|ミラトレ全体)
定着率 90% (2021年度|ミラトレ全体)
事業所数 13事業所(全国|2022年)
アクセス ミラトレ 川越
〒350-1123 埼玉県川越市脇田本町11−1 川越シティービル 5階※JR・東武東上線「川越」駅 西口より 徒歩2分

【ミラトレ】の詳細はこちらから

dodaチャレンジの詳細はこちらから

※公式ホームページへ飛びます

資格取得を目指すなら「リンクス川越」

「リンクス」は、株式会社リンクスが運営する就労移行支援事業所で、他にも就労継続支援A型と就労継続支援B型も運営しています。

リンクス川越事業所は2021年10月にオープンしたばかりの事業所です。

リンクスでは、Excel、Wordなどのパソコン訓練や資格取得に向けたサポートが手厚く、事務スキルだけではなくプログラミングの訓練も可能です。

また、外部講師を招いてのビジネスマナーや一般教養に関する講座も行っています。

そして、リンクスでは栄養バランスのとれたお弁当を無料で提供しており、20種類以上のお弁当から好きなものをお選ぶことができる所もポイントです。(例:豚の生姜焼き、さばの味噌煮、チキン南蛮、カレーなど)

卒業生のうち、半数以上が事務職として就職をしています。

対象 精神障害・知的障害・発達障害・身体障害・難病
(障害者手帳をお持ちの方ではなくても利用可能です)
就労率 不明
定着率 不明
事業所数 開所準備中を含め14事業所(全国|2022年)
アクセス リンクス 川越
〒350-1123 埼玉県川越市脇田本町11−1 川越シティービル 5階※JR・東武東上線「川越」駅 西口より 徒歩2分

リンクスの詳細はこちらから
※公式HPに飛びます

手厚い支援で安心な「ウェルビー川越」

「ウェルビー」は、一部上場の大手企業であるウェルビー が運営している就労移行です。仮オープンを含めて、全国に90事業所を展開しています。

ウェルビーでは、タイピング練習やExcel、Wordなどのパソコン訓練、郵便物の仕分けや組み立て・解体などを通して労働習慣を養うベーシックトレーニング、グループワーク、ビジネスマナーなど数多くのカリキュラムが準備されています。

2020年度は757名がウェルビーを使って就職を成功させており、大手の就労移行ならではの支援の手厚さが魅力です。

卒業生のうち、半数以上が事務職として就職をしています。

対象 精神障害・知的障害・発達障害・身体障害・難病
(障害者手帳をお持ちの方ではなくても利用可能です)
就労率 757名(2020年度|80センター統計)
定着率 90.1%(6ヶ月定着率|2019年度)
事業所数 13事業所(全国|2022年)
アクセス ウェルビー 川越第センタ―
〒350-1123埼玉県川越市脇田本町9-16 YKビル2階※東武東上線・JR川越線「川越」駅(西口) 徒歩5分ウェルビー 川越第2センタ―
〒350-1123 埼玉県川越市脇田本町13-5川越第一生命ビルディング2階※東武東上線・JR川越線「川越」駅(西口) 徒歩5分ェルビー 川越第3センタ―
〒350-1123 埼玉県川越市脇田本町9-16 YKビル6階東武東上線・JR川越線「川越」駅(西口) 徒歩5分

ウェルビーの詳細はこちらから
※公式HPに飛びます

自分に合った就労移行を選びましょう

いかがでしたか。

就労移行支援事業所は、いつでも無料で見学や体験に行くことが可能です。

気になる事業所がありましたら、ぜひ一度見学や体験に行ってみることをおすすめします。

「通いやすさ」や「雰囲気」、「自分の将来の希望に沿うカリキュラムがあるか」などを実際に確認して、自分に合う就労移行支援を選びましょう!