引きこもり・ニートの人におすすめの仕事10選【就活準備と仕事選びのポイント】

「このままでは良くないけど、社会に出るのが怖い」

「どうせ仕事も見つからない、見つかったとしても続かない」

という引きこもりやニートの方に、

✔就活をする前にすべきこと
✔仕事を探すポイント
✔向いている仕事

を紹介していきます。

「就活どうすればいいのか分からない」となった時に頼れる就活支援サービスも紹介しているので、参考にしてみてください。

【池田茜】

「誰もが自分らしく生きられる社会」を目指し、社会の障害をなくすためにPuenteで活動している大学生です。障害児教育を学んだ経験を活かして、お役立ち情報を発信していきます。

引きこもり・ニート就活前にすべきこと

✔自己分析をする
✔好きなこと・嫌いなことを整理する

自己分析をする

就活を乗り越えるためには、「自分を一番理解する」必要があります。

自己分析をすると、自分のやりたい仕事や自分の強みが明確になります。

自分にあった仕事の目星をつけられることはもちろん、自己PRや志望動機を説得力のあるものにできます。

また面接でも自信をもって受け答えができるようになります。

過去・現在・未来にわけて行うと分析しやすいです。

【過去】
 ◇引きこもる/ニート前はどのようなことをしていたか
 ・楽しかったこと/好きなこと
 ・辛かったこと/嫌いなこと
 ◇引きこもる/ニートきっかけは何だったのか
【現在】
 ◇何が嫌で(怖くて)社会に出れないか、なぜ嫌だと感じるか
 ◇嫌なものを回避して社会復帰することができないか
 ◇今の生活の楽しみは何か、心の支えになるものはあるか
【未来】
 ◇どんな自分になりたいか
 ◇何をしたいか
 ・小中高の夢は何だったか
 ・死ぬまでに実現したいことがあるか

ただ、過去を振り返り、現状を直視し、不安の多い未来を考えることは辛さも伴います。途中で投げ出したしてしまうこともあるかもしれません。

1人で行うことに限界を感じた場合、就活支援のサービスに頼ることも一つの手段です。多くの就労移行支援では就活準備として自己分析も手伝ってくれます。

好きなこと・嫌いなことを整理する

どのような仕事に就くか、方向性を決めるのに役立ちます。

例えば次のように、具体的に書き出してみましょう。

【好きなこと・得意なこと】
 ・1人でコツコツ作業をする
 ・長時間集中できる
 ・パソコンを使うのが好き
【苦手なこと・嫌いなこと】
 ・体をたくさん動かすこと
 ・初対面の人と話すこと
 ・大勢の人がいる環境で過ごすこと
上記の例の場合、「1人でできるもの」「デスクワーク」「パソコンを使ったもの」の仕事が向いていることがわかります。

引きこもり・ニート仕事を選ぶポイント

✔フルタイムではなく週に2~3日だけ働ける仕事を選ぶ
✔なるべく人とかかわらない仕事を選ぶ
✔在宅でできる仕事を選ぶ
✔雇用期間が決まっている仕事を選ぶ
✔未経験の採用になれている会社を選ぶ
✔雇用側の育成体制が整っている会社を選ぶ
引きこもりの状態からいきなり接客や肉体労働系などの難易度が高い仕事に就いても、長続きしないことが多いです。

この6点を意識すると、元引きこもりでもできる仕事が見つかりやすいです。

まずはあなたにとって負担の少ない仕事を選ぶようにしてみてください。

仕事になれてきたら、徐々に難易度の高い仕事に挑戦していくようにしていきましょう。

引きこもり・ニートにおすすめな仕事10選

引きこもりやニートの方が社会復帰しやすい仕事の特徴は以下の3つです。

✔多くのコミュニケーションを必要としない

✔ある程度自分のペースで仕事を進められる

✔未経験から始められる

これらの特徴を踏まえ、おすすめの仕事10選を紹介していきます。自分にあった仕事をみつけてみてくださいね。

配達員

宅急便などの荷物配達やピザなどのデリバリーサービスを行います。

配達中は人と話す必要もなく、客先では荷物を渡すだけなので、人との関わりは少なくて済みます。

自動車やバイクの免許は必要になりますが、業界的に人手不足なため採用も決まりやすいです。

少しでも興味がある方は、まず個人で働ける「Uber Eats(ウーバーイーツ)」などを試してみるといいでしょう。

工場の作業員

基本的には決まった作業をこなしていくことになります。

特別なスキルやコミュニケーション能力はほとんど求められません。

単純作業が好きで、コツコツと継続できる人にとってはうってつけの職業です。

最近の工場は貴下の手助けをするという業務がメインなので、過度な肉体労働を強いられることもほぼありません。

また給料も安定しているため、引きこもりから脱出するための第一歩の仕事してかなり優秀です。

清掃員

清掃員は人が使い終わった場所を掃除することが多いです。そのため人と会うことがほとんどありません。

また作業も黙々と進めることが求められているため、清掃員同士でのコミュニケーションも最小限ですむでしょう。

なるべく人と関わりたくないという方にはおすすめです。

ただしホテルや旅館など就業場所によっては、丁寧さとスピードが求められる場合があります。

警備員

同じ場所に常駐して人の出入りを監視したり、定期的に決められたコースを巡回して点検したりすることとなります。

1人で仕事する時間が長く、私語をせずに警備する職場も多いため、人と関わらずに済みます。

特に夜勤であれば、人と話さなくて済み、給料も高いです。

未経験採用OKなところが多いため、未経験でも問題ありません。

介護職

介護職は業界的に見ても圧倒的に人材が不足しており、採用のハードルがとても低いです。

未経験者でも積極的に採用してくれまし、アルバイトやパートから始めることもできます。

ただ人とコミュニケーションを取る必要はありますし、体力もある程度必要です。逆にコミュニケーションスキルを身に着けやすいと考えることもできます。

同じ業界で長く働くことが可能です。経験を積んで資格を取得すれば収入アップやキャリアアップを図ることもできます。

また介護で頑張ったという実績は、他の仕事の就職にも有利に働きます。

ITエンジニア

IT技術を用いてサービスやシステムをつくったり管理したりする仕事です。

インターネットとパソコンがあればできるので、引きこもりながら仕事ができます。

ただ事前にプログラミングスキル・IT知識が必要になってきます。

これらを身につければ、需要が高く人手不足のため就職しやすいでしょう。

ルーツという就労移行支援では、ITスキルを学べ、またIT業界への就活支援もしてくれます。興味がある方はこちらもチェックしてみてください。

Webライター

Webサイト上に載せる記事や広告の文章を作成する仕事です。

インターネット上で仕事を受けてそのまま納品するので、ほぼ在宅で仕事が完結します。

頑張れば月収100万円以上も十分に可能な職業となっています。

ただほとんどは成果報酬型のため、給料の安定性には欠けてきます。

Webデザイナー

Webデザイナーは、クライアントから依頼されたWebサイト等のデザイン・制作を手掛ける職業です。Webサイトだけでなく、ブログページや広告、バナーを制作することもあります。

Web上でできる仕事なので引きこもりでも作業できます。

コツコツ作業することやデザインが好きならぴったりでしょう。

ただ事前に。デザインツールを使うスキル、プログラミングや色彩の知識などが必要です。スキルがあることが直接就職につながります。

デザインスキルを学べる就労移行支援がいくつかあります。興味がある方がこちらも確認してみてください。

イラストレーター

イラストを描く仕事です。

イラスト自体を作品として販売したり、挿絵を描いたり、サイトや企業のコンセプトに合ったキャラクターを描くこともあります。

絵を描く実力さえあればできるうえ、デジタルのイラストならネット上でできます。

Youtuber

最近広まっている働き方で、YouTubeに上げた動画に広告を掲載して収入を得る仕事です。

動画の撮影、YouTubeへのアップロードも、家にいながらできます。

カメラを前にして話す習慣を続けていけば、人前で話す力も身につけられます。

とった動画をそのまま上げることももちろんできますが、高収入を狙うには、動画編集を施した凝った動画にすることが重要です。

動画編集スキルを学べる就労移行支援がいくつかあります。気になった方は確認してみてください。

引きこもり・ニートが利用できる就活支援サービス

就職支援サービスは、「スキルアップ」「求人探し」「自己分析」「就活支援」「定着支援」などを無料で支援してくれるサービスのことです。

「就職したいけど、どうしたらいいのかわかんない」となったら、すぐに就職支援サービスに頼っていきましょう。

1人で行うよりも、就職活動が断然楽になります。一番合う仕事を見つけることができたり、多くの内定をもらうことが可能になります。

就職支援を受ける方法は以下の6つです。

✔ハローワーク
✔就職・転職エージェント
✔障害者向け就職・転職エージェント
✔就労移行支援事業所
就職支援サービスごとにサポートの仕方が違います。必要なサポートを受けられるように、一つ一つ紹介していきます。

ハローワーク

ハローワークは厚生労働省が運営する就職・転職サービスです。

全国各地に設置され、どの年齢でも、無料で受けられます。

職員さんに働く条件や職種の相談をすれば、最も近い仕事を提案してくれます。

特徴として求人数が多いことがあげられます。特に地域の企業や中小企業の求人が多く、「就職後に条件と合わない」というようなブラック求人もありません。

しかし大企業の求人や好待遇の求人は少ないです。キャリアアップを考えている方や資格などを活用したい方にはおすすめしません。

就職・転職エージェント

就職・転職エージェントとは求人広告を載せているサイトやサービスのことです。

いろいろな種類があるのですが、その中でも引きこもりやフリーター向けのサービスがおすすめです。

就職・転職エージェントとの最大の特徴はプロのキャリアアドバイザーが支援をしてくれる点です。

あなたの適性を見極め、スキルアップ、就職活動のサポート、就職後のフォローまで手厚く支援を受けられます。

さらにエージェントによっては大企業や好待遇の職場の求人が多かったり、非公開求人を見れたりします。

障害者向け就職・転職エージェント

就職・転職エージェントの中でも障害者枠での求人広告を中心に取り扱っているサイトやサービスのことです。

こちらも就職エージェント同様プロのキャリアアドバイザーが支援してくれます。

さらには障害に合わせての配慮やスキルアップのシステムが充実しています。特に精神疾患などで引きこもってしまった方の社会復帰を支援する体制が整っています。そのため、定着率や収入増加率が高く、障害を抱えながらも活躍できる仕事に付けるのが特徴です。

就労移行支援事業所

主に障害を持った方の就職を支援するために運営している支援機関です。

基本的には障害者手帳を取得していない人でも、医師の裁量が下った場合には利用できます。

求職から就職までの一連の流れを支援スタッフがサポートしてくれます。

面接・履歴書対策などの就職活動のサポート、専門スキルを身につけられる職業訓練も充実しています。事業所によって学べる専門スキルが変わってきます。

さらに就職後の支援も行っているため、就職してから不安なことや問題が発生したときにも頼ることができます。

IT業界就職を支援する就労移行支援事業所ルーツなど様々な就労移行支援があります。

おすすめの障害者向け就職・転職エージェント、就職・転職エージェント、就労移行支援所を紹介しています。気になったかたはぜひチェックしてみてください。

最後に

社会復帰したいと思ったら、利用できるサポートやサービスをフル活用するのが一番の近道です!

それらを利用しながら、就活準備を進め、

✔自己分析をする
✔好きなこと・嫌いなことを整理する
以下の6つのポイントを参考にしながら、まずは無理のない範囲での仕事を選びましょう。
フルタイムではなく週に2~3日だけ働ける仕事を選ぶ
なるべく人とかかわらない仕事を選ぶ
在宅でできる仕事を選ぶ
雇用期間が決まっている仕事を選ぶ
未経験の採用になれている会社を選ぶ
雇用側の育成体制が整っている会社を選ぶ
自分に合った仕事・働き方を見つけて、一歩ずつ着実に引きこもりから抜け出していきましょう。