「就労移行支援は自分にとって効果があるのか?」「本当に就職できるのか?」と就労移行支援に通うかどうか迷っていませんか?
この記事では、就労移行支援のメリット・デメリットを挙げた上で、どんな人が就労移行支援に通うべきかをお伝えしていきます。
また、データや利用者の声をもとに、みなさんの最大の疑問である「本当に就職できるのか?」という問いにも答えていきます。
【池田茜】
「誰もが自分らしく生きられる社会」を目指し、社会の障害をなくすためにPuenteで活動している大学生です。障害児教育を学んだ経験を活かして、お役立ち情報を発信していきます。
目次
就労移行支援とは?
就労移行支援とは、一般企業への就職を希望する障がい者に向けて、適性に合った職場探しや、仕事のスキルの向上、就職後の定着をサポートしてくれるサービスです。(参照元|就労移行支援|厚生労働省)
利用対象者
・身体障害、知的障害、精神障害、発達障害、難病のある方
・65歳未満の方
・一般企業へ就職したいと考えている方
就労移行支援は障害者手帳の有無に関わらず、就職に困難が認められる方も、医師や自治体の判断などにより利用することができます。
利用料金
前年度の世帯所得によって変化しますが、多くの方が無料で利用しています。ですので、負担が少なく無理なく通い続けることが可能です。
就労移行支援のメリットは?
スキルアップをすることができる
就労移行支援所に通うことで、3方面にスキルアップすることができます。
週2日くらいのペースで始め、最終的には週5日通えるようになる方が多いです。
このように相手がいないと訓練できないコミュニケーションを就労移行に通うことで身につけることができます。
就労移行支援所によっては、特定分野に特化したプログラムを用意している場所があります。希望する職種や企業が明確な方は、必要になるスキルを補完・習得することができます。それにより就職がより近づきます。
自分の強みや弱みを理解し、自分に合った就職先を見つけられる
就労移行支援所では、講座を通して自己理解を深めることができます。
その自分の特性や性格を踏まえて、
「自分にあった雇用形態・勤務形態で働ける職場はどれか」
就活活動を熟知したサポートが得られ、適切な就職活動ができる
就労移行支援所では、就職を熟知したスタッフがいます。
「雇用条件がよく分からない」
就職後も、定着サポートが受けられる
就職後も、就労定着支援を受けることができます。
「仕事と生活の両立がうまくいかない」
就労移行支援のデメリットは?
最短2~3ヶ月はかかる
そのため働き始めるまで時間が掛かるのが一般的です。
利用中は収入が入らない
毎日通っても、お金を貰えるわけではありません。
また基本的に働きながら通所することはできません。
どんな人が就労移行支援に通うべき?
メリット・デメリットを踏まえると、就労移行支援を利用するべき人は
✔ 自分をスキルアップさせてから、就活に望みたい
✔ 自分と向き合い、自分にあった仕事をじっくりと探したい
✔ すぐに働きはじめることに不安を感じている
✔ 一人での就職活動に限界を感じている
✔ 今まで働いた経験が少ない/ない
といった人です。
本当に就職できるの?
「就労移行支援を利用したら本当に就職に有利になるのか」と疑問に思っている方も多いと思います。
そこでデーターと、利用者の声を紹介します。
就労移行支援から一般企業への就職者数の増加
就労移行支援から一般企業への就職者数
2013年度 | 2014年度 | 2015年度 | 2016年度 | 2017年度 |
5881 | 6441 | 6966 | 8095 | 8906 |
利用者の声
就労移行支援事業所ルーツを利用した方々のコメントを紹介します。
就活で一番大変なのは自己分析だと思います。事業所は自分自身を深く見つめる機会をくれました。そして自分の納得いく会社を見つけることができました!
またスタッフさんたちの支えで適性検査や面接を乗り越え、無事内定まで漕ぎ着けることができました。
IT企業デザイナー入社 Yさん
就職先のご都合で名前を伏せています
ルーツには復職の大きなきっかけになり、また学習意欲を高めてくれた場所でした。
保険業界入社 Sさん
就職先のご都合で名前を伏せています
このように就労移行支援は様々な面で就職に貢献していることがわかります。
最後に
また就労移行支援に対する疑念も解消されたでしょうか?
就労移行支援所は自分に合っていると思った方は、まずは就労移行支援所に見学に行くことをおすすめします。