今回の記事では、発達障害の就活について徹底解説していきます。 自分の症状をしっかりと学び、向いている仕事を探してみてください!
「発達障害だと一般就労できない?」「就職したいけど、どんな会社を選べばいいのかわからない。」
このような悩みを抱える発達障害を持つ方、必見です!
目次
発達障害とは
発達障害は、生まれつきみられる脳の働き方の違いにより、幼児のうちから行動面や情緒面に特徴がある状態です。そのため、養育者が育児の悩みを抱えたり、子どもが生きづらさを感じたりすることもあります。
引用:(厚生労働省)
発達障害が原因で、大人になっても普段の生活や就活に悪影響を及ぼす場合もあります。
ここからは、発達障害の中でも代表的な3つの症状についてご紹介し、どのような特徴を持っているかを説明していきます。
自閉スペクトラム症(ASD)
コミュニケーションや対人関係に障害を抱えている方や、こだわりが強い方が多く、周りに話を合わせることが苦手です。
ASDの特徴としては、以下の症状が挙げられます。
- 相手の気持ちを察することができない
- 思ったことをすぐに口に出してしまう
- 相手との距離感を掴めない
- 「融通が効かない」と考えられてしまう
- 好きなことがあると、他の仕事を忘れて没頭してしまう
注意欠如・多動症(ADHD)
ADHDの方には、ミスが多く、一つのことに集中できず動き回ってしまったり、衝動的に行動してしまうという特徴が挙げられます。
特徴の例として、以下の症状が挙げれます。
- 動いていないと落ち着かず、何かをしていないと気が済まない
- 集中力が続かない為、他の人と話していても内容を覚えていられない
- 約束の時間に遅れてしまったり、締め切りに間に合わない人が多い
- 鍵や財布などの生活必需品を頻繁に忘れてしまう
学習障害(限局性学習症)(LD)
学習障害は、基本的に知的発達の遅れはないのですが、聞く、話す、読む、書く、計算する又は推論する能力の中で、特定のものを学ぶことや使うことに困難を感じています。
詳しい症状としては、以下のものが考えられます。
- 小さい「ぅ」や「っ」や「ょ」などが理解できない
- 飛ばし読みができず、文章を読む際に独特の癖がある
- 誤字脱字や書き順の間違いが多い
- 簡単な計算や記号を理解するのが苦手
- 数の小さいと大きいが理解できない
発達障害の詳しい症状については、こちらの記事も併用して読んでみてください!
就職までの流れ
発達障害について理解したところで、どのような就活をするべきなのか、解説していきます。
ここでは2つのポイントについて話していきます。
自己分析
初めに、自己分析を行い、自分の症状について知る必要があります。
自己分析を行うことで、自分の能力や価値観が会う企業を探し出すことができ、それは企業側にとっても大きなメリットになります。
また、就職活動において自分の魅力を発信することは最も重要なことです。
発達障害がある場合、できることと苦手なことがあるため、自分の強みと弱みを理解して発信していくことが大事になります。
これまでの自分を振り返り、特性を理解することでどのような仕事に向いているかが見えてくることがあります。
- 数字を追うのは向いていないから経理はできない
- 人とコミュニケーションを取るの苦手なため、営業は向いていない
- 一つのことに黙々と集中してできるため、デザイナーやエンジニアに向いているのでは
- 好奇心が強く、様々なことに関心が持てるため、クリエイティブ系の仕事に向いているのでは
このように分析する中で、新しく見えてくる自分の特性もあるので、まずは自己分析をしてみてください!
気になる会社を分析する
自己分析をしたら、その結果に基づいて自分がどんな会社に合っているのか、どのような働き方をしたいか、について考えます。
職種だけでなく、会社の雰囲気や一緒に働く人も重要になってくるので、自分が興味を持った会社は徹底的にリサーチしておきましょう。
また、実際に働いている方からの体験談や充実した人生を送っている先輩に話を聞いてくるのも一つの方法だと思います!
当事者の方からの意見を聞くためにも、当事者の集まりや就労移行支援事業所などにも気軽く行ってみてください。
こちら就労移行支援事業所のまとめの記事なので、こちらも見てみてください!
一般枠での就労と障害者枠での就労
障害を持った方の就労の仕方には、障害を明かさずに働く「一般枠」と、障害をオープンにして働く「障害者枠」があります。
どちらの就労の形を取るにしてもメリット、デメリットがあるので、これから説明していきます!
一般枠での就労の場合
障害を明かさずに一般求人で仕事を探す一般枠のメリット・デメリットについて話していきます。
メリット
- 一般就労枠の方が障害者雇用に比べて枠が多いため、自分のやりたいことを仕事にしやすい
- 給与が障害者雇用に比べて高い
- 障害を明かしていないため、特別視されることがない
デメリット
- 障害への配慮がないため、周りの人に障害を隠すことにストレスを感じることがある
- 周囲に気遣いながら通院をしないといけない
- 障害があることを知らないため、疲労やストレスを会社で伝えることができない
- 自分が難しいと感じる仕事が来た時も、障害を理由として話すことができない
障害者枠での就労の場合
次に、障害者であることを公表して働く障害者枠での就労における、メリット・デメリットについて話していきます。
メリット
- 障害者のコミュニティにて、自分に合った職業を探すことができる
- 隠さずに通院することができ、薬の服用にも気を遣う必要がない
- 定期的に事業所のスタッフと連絡を取り、職場サポートを受けられる
- 就職先で、業務面や生活面の障害に対する配慮がある
デメリット
- 就職の幅が小さく、求人が少ない
- 障害を明かしているため、”障害者”として見られてしまうことが多くある
- 任される仕事の内容に偏りがある
障害を明かすか、明かさないかは、あなたの求める働き方や働く場所によって変わってきます。
その点も踏まえて、就労移行支援事業所に相談に行ってみてください!
就職までのサポート
ここまでは、どのような方法で就職するのか、を見てきました。
そこで、今回は、障害者の方の就職において、是非利用してほしい「就労移行支援事業所」について説明していきます!
就労移行支援事業所とは
就労移行支援事業所とは、障害をお持ちの方の就労の支援を行う場所で、一般企業への就職を希望する方が職業訓練を受けられる場所です。
事業所によって様々なカリキュラムが展開されていて、Webデザインや動画編集、IT関連などの技術を学ぶことができます。
利用対象者
利用対象者としての条件は、こちらになります。
- 18歳以上で、65歳未満の方
- 身体障害、知的障害、精神障害、難病をお持ちの方
- 一般企業への就労を希望し、技術を学びたいと考えている方
障害者手帳を持っていない場合でも、医師からの診断書があれば利用できるので、気軽にご相談してみてください!
事業所紹介
Puenteメディアの親会社”LOGZGROUP”では、就労移行支援事業所ルーツを運営しています。
ルーツは、ITに特化した就労移行支援事業所で、プログラミングや動画編集技術を学ぶことができます!
Webデザインや動画編集は、AdobeソフトのPhotoshopやIllustrator、Premiere Proなどを使用して学習を進め、初心者の方でも支援員が丁寧に教えてくれます。
ルーツついての詳しいお話はこちらの記事をご覧ください!
あなたらしく働ける仕事を見つけてください!
発達障害を持っている方の中には、自分らしく働かれている方もたくさんいます!
就労移行支援事業を利用して、自分の症状と向き合い、自分に合ったお仕事を見つけてみてください。
まずは事業所に行き、無料相談・見学をしてみてください!
【執筆 | 富田理子/twitter】