発達障害の大学生が就活を成功させるためには?あなたにあった就職支援をご紹介

発達障害のせいで就活がうまくいかない。
発達障害の大学生が就活を成功させるためにはどうすればいいの?

この記事にたどり着いたあなたには、こんな想いがあるのではないでしょうか。

この記事では、発達障害を抱えた大学生が、就活を成功させるための方法をご紹介します!ぜひ参考にしてみてください!

発達障害の3つの種類と特徴

ASD(自閉症スペクトラム、アスペルガー症候群・広汎性発達障害)

ASDとはAutism Spectrum Disorder(自閉症スペクトラム障害)のことで、かつての障害分類では、「広汎性発達障害」とほぼ同じグループを指します。

社会的なコミュニケーションや他の人とのやりとりが上手くいかない、こだわりが強い(興味や活動が偏る)といった特徴があり、自閉症スペクトラム症、アスペルガー症候群といった呼び方をされることもあります。

ADHD(注意欠陥・多動性障害)

ADHDは、「注意欠如・多動症/注意欠如・多動症障害」とも呼ばれます。主に不注意、衝動性、多動性といった特性がみられる障害です。

ADHDには、不注意の傾向が強くみられる場合、衝動性・多動性の傾向が強くみられる場合、不注意と衝動性・多動性の二つの傾向がみられる場合があります。

LD(学習障害)

学習障害(限局性学習症、LDは、読み書きや計算などの算数機能に関する、発達障害のひとつです。

例えば、「文字を書き写すことが極端に苦手」など特定の能力だけに症状が現れる人もいれば、「読み書き全般が苦手」など複数の症状がある人もいます。

発達障害の大学生が就活で困ること

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ASDの方が就活で困ること

就活の面接では自分のことを面接官に正確に伝える必要があります。しかし、ASDの方は、他人とのコミュニケーションが苦手な傾向があります。そのため、面接官の質問に的確に答えることが出来ず、採用面接で落とされてしまうことが多いです。

発達障害を持たない大学生と就活で競い合う場合、面接で不利な条件が多いASDの方は非常に厳しいと言えます。

この記事では、そういった方々がどのように就活を進めればよいのか、詳しく解説していきます!

ADHDの方が就活で困ること

ADHDの方が抱える就活の困りごととして、スケジュール管理が苦手ということがあります。

また、ADHDの特性として「衝動性」があります。思ったことを口に出してしまったり、計画を立てて物事を進めることが苦手な方が多いです。

就活では、ES(エントリーシート)の提出期限であったり、面接の約束など、計画的に物事を進める必要があります。

ADHDの方はスケジュール管理が苦手なため、ESの提出を忘れてしまったり、面接の予定を忘れてしまうことで、就活がうまくできないという困りごとがあります。

発達障害の大学生の就活の進め方

自己分析

就活において自己分析はとても大事な取り組みだと言われており、一般的な就活生の間でも行われています。

発達障害を抱える大学生の就活にとっても非常に重要な取り組みです。

なんで自己分析が重要なの?

自己分析を行う目的は主に2つあります。

 

1つ目は、自分の特性を理解するためです。

自分の特性を理解することで、自分に向いている職業、向いていない職業が見えてきます。これから多くの時間を仕事に費やすことになるため、自分の特性を知り、自分が楽しいと思える社会人生活を送れるようにしましょう!

2つ目は、自分の特性を言語化するためです。

就活では、エントリーシートや面接で、あなたのことについて根掘り葉掘り聞かれます。その際に、自分のことを知らない企業の人に「自分はこんな人間です」ということを正確に伝える必要があるため、自己分析で自分の特性を言語化して就活に備えましょう!

働く条件を検討する

働く条件を検討することは、発達障害の大学生が就職活動を行ううえでとても大切なことです。

自分の望む給与や勤務時間、雇用形態はしっかりと検討するようにしましょう。また、障害があることをオープンにして就職するか、クローズで就労するか、働くうえで企業に求める配慮事項などをまとめましょう。

オープン就労とクローズ就労のメリット・デメリットはこちらの記事で詳しく紹介されているので、ぜひ参考にしてみてください!

企業・業界研究

自己分析を通じて、自分の特性や大事にしていることを理解できたら、次は企業・業界研究をしていきましょう。

企業・業界研究とはいわば、自分との相性チェックです。自己分析で得た自分の特性を企業や業界に当てはめて、合う合わないをチェックしていく作業になります。

憧れている企業や業界でもあなたの特性に合わない場合があるでしょう。一方、自分は全く興味を持っていなかったけど、そちらに自分の適性があることに気が付くこともあります。

具体的な企業研究の進め方についてはこちらの記事で詳しくご紹介しています。ぜひ参考にしてみてください!

一般枠または障害者枠で求人先へ応募

発達障害の大学生が気を付けなければいけないことが、一般枠の求人に応募するか、障害者枠の求人に応募するかということです。

「一般枠、障害者枠ってなに?」と、思う方もいるでしょう。

「一般枠」とは、障害の有無にかかわらず、同じ雇用条件で応募できる求人枠のことを言い、「障害者枠」とは、企業が障害者雇用のために出す求人枠のことを言います。

障害者枠の求人は特別な配慮を受けることができますが、応募には条件があります。

一般枠と障害者枠のどちらで応募するのが良いか、については一概に決めることはできません。一般の方々と同じ土俵で挑戦してみたいという方は一般枠での応募もいいかもしれません。

しかし、一般の方と同じ環境で働く場合、自分の症状と相談して、長く働き続けることが困難な場合が多いです。そういったことも考慮したうえで求人を決めましょう。

一般枠・障害者枠については、こちらの記事で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください。

 

発達障害の大学生におすすめの就職支援

ハローワーク

ハローワークでは就職や転職を目指す方に対して、無料で職業紹介や就職支援を行う施設になります。

「ハローワークって一般の方向けじゃないの?」と思った方もいるかもしれません。ハローワークでは、障害のある方の就活を支援するために障害について専門的な知識のある相談員が配置されており、障害者用の求人も扱っています。

ぜひ地域のハローワークを利用してみてはいかがでしょうか。

就労移行支援事業所

はじめて「就労移行支援事業所」という言葉を知ったという方も多いのではないでしょうか。就労移行支援事業所とは、難病や障害をお持ちの方を対象に、一般企業への就労を支援する施設のことを言います。

就労移行支援事業所には、職業訓練から応募・面接まで一貫してサポートしてくれる体制が整っています。

就労移行支援事業所は大学生でも利用することができます。

就活で重要となる自己分析や企業研究も、支援員の方が丁寧に指導してくれるため、大学生が就活をするうえで実践的なサポートしてくれる事業所になります。

こちらの記事でおすすめの就労移行支援事業所についてまとめています!ぜひ参考にしてみてください!

障害者向けの就職エージェント

就職エージェントとは、転職サイトや就活情報サイトのことを言います。そのなかには障害者向けの就職エージェントも多く存在しています。

就職エージェントでは、主に求人紹介がメインで、サービスによって面接や書類添削などの支援もあるため、実戦的な就職支援サービスになります。

就活がはじめての大学生の方にはおすすめです。

発達障害の大学生におすすめの就職エージェント3つ

dodaチャレンジ




dodaチャレンジは、総合人材サービスパーソルグループの特例子会社です。

dodaチャレンジの求人数は業界トップで、サポートも充実しています。首都圏・大阪・愛知周辺にお住いの方におすすめです。

対象 身体障害・精神障害・発達障害・知的障害をお持ちの方
求人数 公開求人:約300件 非公開求人:約2200件
サポート 障害別に専門アドバイザーがついて面接や書類添削、定着支援などをしてくれます。
対象地域 首都圏・大阪・愛知周辺がほとんど、(地方の求人が少ない)
主な職種 幅広い職種を選べます。金融・ゼネコン・メーカー系の大企業への就職実績があります。

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dodaチャレンジHPはこちら

アットジーピーatGP




atGPは株式会社ゼネラルパートナーズが運営する障害者向け就職・転職サービスです。

業界二位の求人数を誇り、障害や分野別のサービスが充実しています。

ゼネラルパートナーズは就労移行支援事業所も運営しており、障害者就職のノウハウが豊富です。

求人の探し方がわからない方や忙しくて探す暇がない方に便利な「スカウトサービス」があります。atGPがあなたに合った求人をあなたの元へ紹介してくれるシステムです。まず、このスカウトサービスから始めてみてはいかがですか?

対象 精神・発達・知的・難病 障害者手帳をお持ちの方
求人数 公開求人:903件 非公開求人:約1000件 (2021/2/12)
サポート 相談や面接練習はもちろん、atGPジョブトレ(就労移行支援事業所)を併せて運営している。
対象地域 地方でもオンライン相談可能
主な職種 幅広い職種が選べます。また全国どこでも多くの求人が得られます。

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アットジーピー【atGP】HPはこちら

ラルゴ高田馬場

ラルゴは、人材紹介事業を行うアスリートプランニングのノウハウと障がい者専門の福祉施設ラルゴ神楽坂のノウハウを融合した就職・転職支援総合サービスです。

利用者の転職条件に合うように企業との職場環境の交渉や年収の開示をしてくれます。また、希望に合わせて新規の求人開拓も行っています。そのため定着率がとても高いのが特徴です。

対象 精神(発達)障害・知的障害・身体障害をお持ちの方
求人数 非公開求人:600件
サポート 安心のマッチングとトレーニングやサポートで、就労一年後の定着率94%を誇ります。
対象地域 東京・神奈川・埼玉・千葉
主な職種 軽作業や事務がメインですが幅広い職種が選べます。

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発達障害の大学生が就活を成功させるためには

今回は、発達障害の大学生が就活を成功させるための情報をご紹介しました。

発達障害の大学生が就活を成功させるためには、しっかりと自己分析、企業・業界研究を進めるとともに、信頼できる就職支援に頼ることが重要です。

就職エージェントは、求人紹介から書類添削・面接の対策もしてくれるため、おすすめの就職支援です。ぜひ利用してみてください!

皆さんの就活が納得のいくものになることを心より応援しています!

{執筆|川島陸 Puenteインターン生