就労移行支援事業所ルーツ横浜駅西口|「個人の市場価値向上につなげたい」映像制作のプロだからこそできる支援

株式会社FastMotion代表取締役
藤沢 基樹 ふじさわもとき
株式会社FastMotion代表取締役。幼い頃からクリエイティブで建築系の工業高校を卒業。専門学校を経て、不動産業界に就職をしたが、自分の仕事で「人を感動させたい」という気持ちからウェディング業界に入り、映像制作を始める。フリーランスを経て、26歳の時に株式会社FastMotionを立ち上げ、創業5年目を迎える。そして今回、新事業としてLOGZGROUP株式会社のVSP(ビジョンシェアリングパートナー企業)に加盟し、2021年4月1日に神奈川県横浜市に就労移行支援事業所ルーツ横浜駅西口を開所。

株式会社FastMotion取締役
藤沢 大樹 ふじさわだいき
株式会社FastMotion取締役。自動車整備の専門学校を卒業後、日産自動車の子会社であるNISMOという会社に就職し、レーシングカーのメカニックやバイヤーなどの仕事に触れる。その後、車の個人間売買サービスを運営する株式会社Ancarに転職したものの、コロナ渦であったこともあり工場を畳むことになる。それをきっかけに、弟である基樹さんが経営をする株式会社FastMotionにジョインすることに。そして今回、弟の基樹さんとともに2021年4月1日に神奈川県横浜市に就労移行支援事業所ルーツ横浜駅西口を開所。

今回インタビューを行なったのは、株式会社FastMotionの代表取締役の藤沢基樹さんと取締役の藤沢大樹さん。

お二人は兄弟で、お互いに得意な分野を生かしながら「個人」という市場価値向上のために日々奮闘されています。

そんなお二人が経営されている株式会社FastMotionでは映像制作をメインに、マーケティングやSNS運営など複数の事業を展開しています。

そして新事業として、本日2021年4月1日に就労移行支援事業所ルーツ横浜駅西口を開所しました!

今回のインタビューでは、映像制作に強い株式会社FastMotionが生まれた経緯、就労移行支援に携わることに決めた理由、事業所への想いを基樹さんと大樹さんのお二人から頂きました。

就労移行支援とは

そもそも就労移行支援事業所について、皆さんご存知でしょうか?

就労移行支援とは障害福祉サービスの1つで、一般雇用を目指す障害をお持ちの方を対象にした就労支援サービスのことを指します。

就労移行支援とは、一般企業への就職を希望する障がい者に向けて、適性に合った職場探しや、仕事のスキルの向上、就職後の定着をサポートしてくれるサービスです。

                              (参照元|就労移行支援|厚生労働省

就労移行支援に携わるまで

経歴

ーまず、お二人のこれまでのご経歴ついてご紹介いただけますでしょうか。基樹さんからよろしくお願いします!

基樹さん:よろしくお願いします!株式会社FastMotion代表取締役の藤沢基樹です。

僕は建築系の工業高校を卒業し、その後大阪のスポーツに関する専門学校に通いました。

専門学校卒業後に不動産業界に入るのですが、「人に感動してもらえるような仕事がしたい!」という想いがありウェディングの仕事を始めました。

その時に初めて映像制作に出会って「映像ってこんなにも人を感動させることができるんだな」と非常にやりがいを感じたことが今の映像制作という仕事に繋がっています。

そこから様々な映像制作会社に携わったり、経営者の鞄持ちなどの経験を経てフリーランスとなり、26歳の時に株式会社FastMotionを立ち上げました。今年、5年目を迎えます。

ー果敢にチャレンジされたからこそ、映像が持つ可能性や映像制作のやりがいに気づかれたのですね!

ー次に大樹さん、株式会社FastMotionの取締役に至るまでのご経歴について教えていただけますか。

大樹さん:はい!取締役を務めています、藤沢大樹です。

僕はもともと自動車整備の専門学校出身で卒業後はNISMOという日産自動車の子会社に就職しました。

そこでは、レーシングカーのメカニックやバイヤーなどの仕事をしていました。

3年前に株式会社Ancarという車の個人間売買サービスを運営する会社に転職したものの、コロナの影響もあって工場を畳むことになりまして、弟の会社で仕事をするようになりました。最初は経理から始め、人事などの担当もしながら今に至ります。

ーもともとは車関係のお仕事の中で、活躍されていたのですね!様々な仕事を担われていて、とても器用な方なんだろうなという印象を持ちました。

ー基樹さんにとって、お兄さんである大樹さんはどんな方でしょうか。

基樹さん:めちゃめちゃマメですね!

大樹さん:弟、結構大雑把なので(笑)。弟は0から1を創ることが得意で、僕はどっちかというと1を2していくことが得意なので良い関係性かもしれないですね!

ーお互いに得意な分野でサポートし合う関係性、とても素敵だなと感じます!

株式会社FastMotionの設立経緯

次に、株式会社FastMotionの会社名の由来や設立経緯を教えていただけますか。

基樹さん:会社名の由来としては、これからの時代スピードがものを言うだろうと僕は思っていて、「スピードで価値を創れる会社にしたい」という想いから、FastMotionという名前を付けました。

実際、早く行動することですぐにミスをカバーできるところあるじゃないですか。そういった面も含めて、スピード感のある会社にしたいという流れから今の会社名になっています。

会社の設立経緯としては、僕がフリーランスをしていた当時、目標の1つであった1,000万円の売り上げを達成することを経験したんですね。その時にめっちゃ働いてたんですよ。

「ひとりでこの仕事量をこなしていくのって結構しんどいな」っていうことを感じて、組織にしないとこれ以上大きな仕事をしていくのは難しいと感じたので組織化に踏み切りました。

あとは、ひとりで仕事をするのは結構寂しかったので(笑)。チームで仕事をしたいなと思ったのが、会社を作った経緯です。

ー仕事をする上で「スピードで価値を創る」ことをモットーにされているんですね。今の時代に合った最適な形で価値を提供する姿勢、とても大事だなと感じます!

就労移行支援事業所に携わるまでの経緯

ー就労移行支援に携わるまでの経緯を教えていただけますか。

基樹さん:就労支援に携わることを決めた理由としては2つあります。

1つは経営者としてちゃんと売りに直結するだろうという自信があったのと、もう1つに既存の就労移行支援の矛盾みたいなものを非常に感じていたので、そんな課題を解決できるだろうなと思ったのがきっかけです。

まず経営的な話をすると、僕昔ボランティアとか結構やってたんですけど、ボランティアって長期継続できないんですよ。例えば、カンボジアにボランティアで行っても個人で貢献できる度合には限界があって貢献度は高くなかったんですよね。

事業として売り上げを立てて回していかないと、最終的にはちゃんと還元できないと思っていて、長く経営して長く関われるような形が最高の社会貢献だなと思っています。だからこそあえてビジネスとして経営できる就労移行支援に携わろうと思ったのが一つのきっかけです。

もう一つは、就労移行支援を調べる中で、多くの事業所で挨拶の練習だったり、テレアポや電話受付の練習に時間を費やしていることを知った上で、今時そこって重要視すべきことではないと思いました。

今の障害者雇用に関して話を聞いていると、雇わないといけないから雇っているだけというところが多く、障害のある方の生産性が発揮できない状況になっていてめっちゃ矛盾しているなと思っています。

今のままでは会社側の「雇ってあげている」精神はずっと消えないなと感じます。だからこそ、利用者さんに生産性を持たせるような形作りは重要なことだなと思っています。

そこで、今自分たちが扱っている映像っていう分野がその形作りに非常にマッチするなと思ったんですよ!例えば、対人コミュニケーションは苦手だけど、その反面パソコンの知識が豊富な方もいる。

なので、苦手なコミュニケーションを得意にすることに注力するのではなく、映像編集に力を入れてスキルを習得した方が価値を提供できる人材になり、社会的にはニーズが生まれて、生産性も高まると思っています。且つ、自社の映像制作事業にもシナジーが生まれるので。

就労移行支援を利用する方も昔ながらのやり方ではなく、この時代にあった就労移行支援の形を望まれていると思うので、そういうサービスを提供していきたいです。

ー確かにボランティアが担える社会貢献には限度がありますよね。ビジネスとして携わるからこそ、会社側も利用者さん側もwin-winな形で「個人という市場価値」を向上できるということですね!

ー次に大樹さん、就労移行支援に携わることを決めたきっかけをお聞かせください!

大樹さん:はい、僕の中では2つあります。

1つは人事周りとかやらせて頂いている中で、素敵な人がいっぱい応募してきてくれるのですが、全員は雇えないんですね。最近結構SDGsとかよく謳われていると思うんですけど、1丁目1番地の問題といえば貧困問題だと思うんです。だからこそ、就労移行支援に携わって雇用を生み出すことで社会に貢献したいと思っています。

もう1つは、藤沢家が発達障害寄りの家族であるということです。特に私の息子はちょっと発達障害が強くて、小学校1年生のときは7回くらい先生から呼び出しがかかったりもしていました。昔だったらただのやんちゃと言われたと思うんですけど(笑)。今だと発達障害と診断が出ますよね。

息子に対して、将来的にとやかく言うつもりは全くないですけど、少しでも理解してあげたいなというのがあって。遺伝子には逆らえないので、だったらちゃんと理解して生きていくために何ができるのかと考えました。そこで、就労移行支援事業にすごく興味があるなと思って今回専属でやらせていただく形になりました。

ーそうだったのですね。ご家族の存在も、福祉業界に足を踏み入れることへのきっかけの一つだったのですね。

大樹さん:そうですね。基樹も軽度のADHDで、のめり込みやすい性格なんですよ。それって悪いことじゃなくて、経営に対してすごい前向きで一生懸命動いている姿を見ているので。どういった環境に身を置くかが重要だと思っていて、就労移行支援を通してそれぞれにあった環境づくりや環境選びのお手伝いができれば良いなと思っています。

ー確かに、環境はとても重要な要素だと思います。環境次第で、障害だと感じていたことが逆に長所に変わることもありますよね。

個人の市場価値向上を目指せる場所、ルーツ横浜駅西口

ルーツ横浜駅西口に対する想い

ー開所するルーツ横浜駅西口にどのような想いをお持ちですか。

大樹さん:「パソコンメインでカリキュラム組んでます」みたいな話をすると難しいことやってるんじゃないかと思われることが多いけれど、基本的には利用者さんの一人ひとりの能力に合ったことを教えてできることをどんどん増やして自分の価値を向上させて欲しいと思っています。

小さな成功体験を積み重ねてもらって、大きな成功にたどり着いてもらう。そういったところを重点的にやっていきたいと思っています。

基樹さん:会社として映像制作をしているところがポイントになってくるなと思っています。映像の仕事をしているノウハウを持ったプロたちがバチバチに教えるので本当に映像を作れるようになるし、良い人がいたらうちの会社が採用するくらいの勢いで考えています!

ー映像制作に携わるプロから、映像のノウハウを直接教えてもらえる機会ってなかなかないですよね。すごく魅力的な事業所になりそうだなと今から胸が高まります!

ルーツ横浜駅西口の学習サポートと就労サポート

ーどのような学習サポートの仕方を考えていらっしゃいますか。

大樹さん:基本的には株式会社LOGZさんの就労移行支援事業所ルーツのカリキュラムを踏襲することになります。

まずは、Word・Excel・Powerpointなどを、MOS資格の取得レベルまで半年から1年くらいかけて学んでいただきます。事務スキルを身に付けて、事務職の選択肢を持った上で、illustratorや映像制作などを教えていくような形になります。

ただ、弊社は動画制作を事業としてやっている背景からも動画制作のプロである講師陣が多くいるので、映像系のカリキュラムをより力を入れていきたいです。

ー具体的な就労サポートはどのようなことをしていくイメージでしょうか。

大樹さん:僕自身が人事周りを担当していますので、どういう人材が企業に望まれているかみたいなものをある程度わかってるつもりなんですね。そういった企業ニーズにあった人材を育てていく支援もしていきたいなと思います。

また、履歴書の書き方や面談練習はもちろんのこと、より注意していきたいのが企業ニーズにあっているご提案と支援をしていくことです。

今の時代、何がやりたいではなくて、何ができるかだと思うんですね。「こういった経験をしてきました」という話がいろいろとある方が企業の人事の方も採用しやすい。頭ひとつ飛び抜けるためには1つでも多くの経験を習得していくことが大切です。

興味関心からできることを増やしてもらって、利用者さん一人ひとりの人柄を加味した上でどのような企業にマッチするかを見ていきます。

ーカリキュラム以外でもイベントなどを企画される予定はありますか。

大樹さん:もちろんです!コロナが落ち着いたらみんなで小旅行などのイベントができたらなと思っています。

基樹さん:通われる利用者さんにどんなニーズがあるのかを把握した上でコンテンツを日々アップデートして作っていきたいなと思っています。

映像制作に関しては、講師陣はゴリゴリ事業レベルで映像を作っているので、映像制作の流れを1から見せたいな思っています。

また、旅行やBBQなどのイベントを利用者さんが撮影して編集してもらい映像を作成するようなものも結構面白そうだなと思っています。

真剣に学ぶことも大切ではあるんですが、せっかく学ぶならば楽しく学べた方がスキル習得への心理的ハードルも下がると思いますし、楽しみ遊びながら授業するような場面も大切かなと思っています。

ー「遊びながら授業する」という言葉、とても素敵ですね。授業というと椅子に座って学ぶことをイメージする方が多いと思うので、利用者さんも楽しんでスキル習得ができそうですよね!

メッセージ

ー最後に、就労移行支援事業所の利用を検討している方と社会全体に向けてメッセージをお願いします。

利用を検討されている方へのメッセージ

ーまず、利用を検討されている方に向けてお二人からメッセージをお願いします!

大樹さん:場所と人材にはこだわっていまして、横浜駅から徒歩7分と非常に通いやすい場所で、雰囲気の良い事業所になっています!

また、社内の人材に関してはこだわって採用してきたので、最高の講師陣が揃っていますし、和気あいあいと非常に明るい事業所となっています。皆さんが楽しく通えるように弊社頑張っていきますので、是非よろしくお願いします!

基樹さん:是非、恐れずに遊びにくるくらいの感覚で来て欲しいなと思います。一緒に楽しんでいけるワクワクするようなカリキュラムを一緒に進められたら良いなと思っています!

社会全体へのメッセージ

大樹さん:雇用を生み出すことで社会貢献ができればとは本当に思っています。弊社も人を雇用することで社会貢献につながりますし、利用者さんが社会に出ていくことでも社会貢献につながっていきますので、そういったことをどんどんやっていこうと思っています!

基樹さん:一言で言うと「魚を釣れる人になって欲しい」と思いますよね。魚をもらうだけではなく、魚の釣り方を教えられるような事業所にしたいなと思っています。

これからは個の力が強くなる時代だと思いますので、他力ではなくて自分に力をつけていくことが大切だと思いますので、そのための価値を提供できるような事業所でありたいなと思いますね!

就労移行支援事業所ルーツ横浜駅西口は2021年4月1日、本日開所しました。お問い合わせはこちらから。

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■事業所詳細

運営会社:株式会社FastMotion

代表者:藤沢 基樹

事業所名:就労移行支援事業所ルーツ横浜駅西口

所在地:〒221-0834 神奈川県横浜市神奈川区台町14-15栄ビル3階

電話番号:045-534-9893

最寄駅:JR・東急東横線・みなとみらい線 横浜駅 中央改札より 徒歩7分
横浜駅西口地下街 北8出口 徒歩3分

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【編集後記】

インタビューを通して、基樹さん、大樹さんの就労移行支援と映像制作への熱い想いを感じました。映像制作のプロである講師から直接映像制作のスキルを学ぶことができる環境はとても魅力的です!また、「遊びながら授業する」ことの楽しさを是非多くの方に体験していただきたいです!駅近で明るい雰囲気の素敵な事業所です。ご興味ある方は是非一度お問い合わせください。

(執筆:森本梨花子|Twitter/編集:新田敏美|Twitter

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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