【障害者雇用はできない?】障害者手帳がもらえなくても就職できる!

障害者手帳を持っていない方は障害者枠での就職はできません。しかし、現在の法律では軽度な精神障害や発達障害、難病患者などに障害者手帳の需給はされず、障害者枠で働きたくても働けない方がいます。そんな方が一般枠で就職し、働き続けるにはどうしたらよいのでしょうか。結論から申し上げると、職業スキルが重要になります。一般枠での就職でも高いスキル値があれば会社があなたへの配慮をした上で雇用してくれます。しかし、高いスキルがあればという条件は無慈悲ですよね。そこで、そんなあなたの就職を支援してくれる福祉サービスがあるんです!今回はその「就労移行支援事業」をご紹介していきます!

小原奏馬|メディアPuenteインターン

「福祉をカッコよく」を目指してPuenteにジョインした大学一年生です!障害児教育で学んだことを生かして記事を書いています!これまで就労移行支援に関する記事や障害者雇用に関する記事を執筆しました。

障害者手帳が取れない時の対処法

障害者手帳とは

障害者手帳は、一定の障害にあることを証明するためにあります。

手帳には、「身体障害者手帳」「療育手帳」「精神障害者保健福祉手帳」の3つの種類があり、それぞれ「等級」がわかれています。

障害者手帳を持つことで障害者枠でのオープン就職が可能になり、企業から合理的配慮を受けることができるようになります。

しかし、指定難病・軽度の発達障害や精神疾患を持つ方は障害者手帳を申請することはできません。では障害者手帳を持たない方はどのようにして就職を目指せばよいのでしょうか?

障害福祉サービス受給者証はとれる?

障害福祉サービス受給者証を申請できるのは「現行の障害者総合支援法に基づく障害者の定義に沿う方」ですので難病や発達障害の方でも申請できます。お住みの地方自治体に申請を行い、市区町村の職員が心身の状況や身の回りの環境などをヒアリングし、障害支援区分の認定を行ったうえで、支給決定が行われます。

就労移行支援を利用しよう

就労移行支援事業所には手帳がなくても行ける

そのためにあるのが「障害福祉サービス受給者証」です。これは障害者手帳がなくても就労移行支援をはじめとする障害福祉サービスを受けられるというものです。難病の方は「指定難病受給者証」になることもあります。

就労移行支援事業所とは就職が困難な障害者の方に自立支援や職業スキルの向上を支援を行い、就労を目指すものです。健康管理、就労に必要な能力の訓練、求職活動の援助、生活及び就労に関する相談、助言 などが受けられます。

✔ 雇用契約はなく、工賃も発生しません。

✔ 18歳から65歳未満の障害や難病のある方が対象。

✔ 原則2年以内の利用。

✔ 一般企業への就職を目指す方が利用します。

就労移行支援に行く流れ

就労移行支援を利用される場合は始めに就労移行支援事業所にお越しいただき相談と体験を行っていただいたほうが早いです。職員がそれぞれの自治体に申請しますので受給者証発行前から支援を受けることができます。

就労移行支援で身に付けられるスキルや受けられるサービス

就労移行支援では様々な支援サービスが受けられます。就職活動のサポートから専門的スキルのレッスンなどがあります。

基礎的なスキル

  • コミュニケーションスキル
  • ビジネスマナー

専門的なスキル

  • ITスキル(プログラミング・Webデザイン)
  • マーケティング
  • 会計・ファイナンス

受けられるサービス

  • 障害に合わせたカウンセリングやメンタルケア
  • 就労定着のためのフォロー

あなたが環境も給与も一番いい形で就職できるようにおすすめの就労移行支援事業所を紹介します!それぞれの就労移行支援に違った良さや得られるスキルも変わってくるのでじっくり選びましょう!

また、もし事業所の選び方がわからなかったり、迷ったりした際はこちらをご参照ください。

また、Puenteでは就労移行支援事業所ルーツを応援しています。

「ルーツ」は株式会社LOGZが運営する就労移行支援事業所。

ITに強く、ホームページ制作スキルやデザイン、プログラミングなど幅広いスキルを学べる就労移行支援。事務職や販売職はもちろん、IT技術職の就労実績があるためおすすめです。個別のカリキュラムや講座があり、基本的なパソコンスキルに加えillustratorやPhotoshop、Ruby、Python、Premior Proなど10以上のスキル学ぶことができます。

対象 精神・発達・知的・身体・難病
就労実績 33名 (2020年度)
定着率 78% (2020年度|半年)
対象地域 東京、神奈川、千葉、(大阪オープン予定)
事業所数 4事業所 (2021年度)

最後に

障害者枠で就職できないのは残念ですが一般枠で就職するメリットもたくさんあります。選べる職種は一般枠のほうが多いですし、給与や待遇も一般枠のほうが良いです。

あなたと社会との障害をうまく軽減・除去し、あなたが輝ける就労を目指しましょう!