【なぜ無料？】障害者手帳でプログラミングが学べる？「就労移行支援」の仕組みを解説

「将来のためにプログラミングを学びたい。でも、スクール代が50万〜80万円もして諦めた…」
「今は休職中で収入がない。無料でスキルが身につく方法はないの？」

ITエンジニアやWebデザイナーへの転職は魅力的ですが、学習コストの高さが大きな壁になりますよね。

しかし、もしあなたがうつ病や発達障害などの診断を受けているなら、**「国の制度」を使って、実質無料で専門的なITスキルを学べる**ことをご存知でしょうか？

「無料なんて怪しい」「独学レベルなんじゃないの？」

そう思われるかもしれませんが、全くの誤解です。
この記事では、なぜ無料で学べるのかという「仕組み」と、高額な民間スクールにも負けない**「就労移行ITスクール」**の質について、裏側まで包み隠さず解説します。

【Puente編集部】
元就労移行支援員で構成されているメディアです。

全国の就労移行支援事業所の紹介はもちろんのこと、就労移行支援員で培った経験、ノウハウを基に障がい者向けの就職や日常生活に役立つ情報を発信しています！

なぜ「無料」なの？就労移行支援のカラクリ

「タダより高いものはない」と言いますが、このサービスに関しては明確な理由があります。
それは、これが民間企業が勝手に行っているサービスではなく、**障害者総合支援法に基づく「国の福祉サービス」だから**です。

このサービスは**「就労移行支援」**と呼ばれ、事業所の運営費のほとんどは国や自治体からの給付費（税金）で賄われています。

そのため、利用者は**費用の9割以上を国に負担してもらえる**仕組みになっており、前年度の収入にもよりますが、**約9割の方が「自己負担0円」**で利用しているのです。

怪しいビジネスではありません

「卒業したら高額な教材を売りつけられる」といったことは一切ありません。行政の認可を受けた事業所だけが提供できる、正当な福祉サービスです。

「自分は障害者手帳を持っていないから関係ない」と思っていませんか？
実は、就労移行支援は**障害者手帳がなくても利用できるケースが非常に多い**です。

* **うつ病、適応障害などの精神疾患がある**
* **発達障害（ADHD、ASD）の診断を受けている（疑いがある）**
* **難病指定を受けている**

上記のような状態で、医師の診断書や意見書があれば、自治体の判断により受給者証が発行され、サービスを利用できる可能性があります。
「自分は対象かな？」と迷ったら、まずは事業所の無料相談で確認してみるのが確実です。

「無料といっても、カリキュラムの質が低いのでは？」という疑問にお答えするために、一般的な民間スクールと比較してみましょう。