就職したい!精神障害の方が活用すべき、障害者雇用就職支援サービス

精神障害を持っていると就職できない?就職したら長く働きたいけど…そもそもどうやって就職活動するの?

こんな悩みをお持ちの方も多くいらっしゃるのではないでしょうか!

この記事では、精神障害を持っている人の障害者雇用の状況からおすすめの就労移行支援事業所まで、精神障害のある方に価値のある情報を提供しております。

【河原拓海】

就職をゴールとせず、本当に理想に近づくための情報を提供したいという思いで、記事を執筆しております!

精神障害者の雇用状況

精神障害者の雇用人数が少ない

平成30年 令和元年 令和2年
知的障害者 121,167人 128,383人 134,207人
身体障害者 346,208人 354,134人 356,069人
精神障害者 67,395人 78,092人 88,016人

この表は、厚生労働省が発表した障害者雇用の障害種別の雇用人数をまとめたものです。

表を見てわかるように、障害者雇用の中でも精神障害者の雇用人数が少ないというのがわかると思います。

しかし、確かに雇用率は低いですが年々増加傾向にあるということも確かです!

この増加の要因は、平成30年4月から民間企業の法定雇用率の増加が主な要因であると考えられます。
同時に障害者雇用義務に、精神障害者が加えられたことも大きな要因となっています。

これからも精神障害者の雇用率は上がっていくことが、予測されるため決して就職を諦める必要はありません!

精神障害者の雇用継続率が低い

厚生労働省の調査によると、精神障害者の雇用継続率は他の障害者(知的障害、身体障害)に比べると低いということがわかります。

3ヶ月後の職場定着率は、

知的障害を持つ方 85.3%
身体障害を持つ方 77.8%
精神障害を持つ方 49.3%

障害を持っていることが理由で企業に辞めさせられることはありません。

では、なぜこれほどまでに雇用継続率が低いのか?
精神障害者の退職理由から、考えて行きたいと思います。

精神障害者の退職理由

一位 職場の雰囲気・人間関係

二位 賃金・労働条件に不満

三位 疲れやすく体力、意欲が続かない

逆に言えば、このような要素を感じない職場に就職することができれば、あなたは企業で長く働くことができる可能性が大きく広がるということです!

そして、そのためには自分自身に語りかけて、自分が何を求めているのか?不安要素は何か?というのを明確にして、就職先を探すことが必要となります!

不安要素チェックリストの例

✔毎日規則正しい生活をするのは厳しい

✔なるべくコミュニケーションを必要としない仕事をしたい
✔電車通勤をするのは不安がある

【障害者手帳】等級別に仕事を見つける方法


ここでは、精神障害のある方でも無理なく働くことのできる仕事を見つけるための方法を紹介いたします!

また、等級で分けて紹介していくので、自分の等級と照らし合わせて自分にあった仕事を見つける参考にしていただきたいです。

等級について

精神障害者保険福祉手帳に記載されているもので、精神障害の程度が判定されたものです。

そもそも精神障害保険福祉手帳とは、精神障害を持っており日常生活に支障をきたすと判断されると取得できるもので、取得することによって様々なサービスを受けることができます。

そして、等級は1級、2級、3級の3つに分けられていて、1級が重度なもので、2級が中度のもの、3級が軽度なものになります。

下記に、具体的な判定基準を記載いたしますので、ご覧ください。

1級・・・精神障害であって、日常生活の用を弁ずることを不能ならしめる程度のもの(入院や施設で生活せざる得ない人)

2級・・・精神障害であって、日常生活が著しい制限を受けるか、又は日常生活に著しい制限を加えることを必要とする程度のもの。(このままの状態で働くことは厳しい状態にある人)

3級・・・精神障害であって、日常生活もしくは社会生活が制限を受けるか、又は日常生活、もしくは社会生活に制限を加えることを必要とする程度のもの(労働が制限を受けるもの)

1級におすすめの就職方法

1級の方ですと、一般企業への就職は非常に困難です。

就職できたとしても毎日決まった時間での出勤は、かえって本人にとってもストレスが溜まってしまい、継続して働くことができなくなってしまうかもしれません。

そこで、1級の精神障害者の方には就労移行支援B型をお勧めいたします。

就労移行支援B型では、週に1度での勤務や一日1時間の短い時間でも働くことができるので、自分のペースにあった働き方を叶えることができます。

そこから生活リズムを取り戻しもう少し本格的に働きたいと思えたら、就労移行支援A型に移ることも可能です。

いきなり無理を強いられる環境ではなく、少しずつ自分のペースにあった働き方をおすすめいたします!

2級におすすめの就職方法

2級の方ですと、現在の状態のまま働くことは厳しいかもしれません。

しかし、症状が快方に向かえば一般企業に勤められるようになる可能性が十分にあります!
そのため、いきなり就職をするのではなく就労継続支援A型や就労移行支援事業所に通うことをおすすめします。

就労移行支援事業所について、下記におすすめの事業所を記載いたしておりますのでぜひともご確認ください!


ハローワーク

ハローワークには、障害者雇用専門の窓口があり、求人の紹介や面接練習、応募書類の添削などを無料で行なってもらえるサービスのことです。

〈メリット〉

・求人数の多さ

・障害福祉の専門家による話を聞くことができる

・生活面での相談もすることができる

就労移行支援事業所

就労移行支援事業所とは、一般企業への就職を希望する障害者に向けて、適性に合う職場探しや仕事スキル向上など、就職後の定着をサポートしてくれるサービスです。

詳しくはこちら↓

〈メリット〉

・就労移行支援事業所によって、それぞれ特化した分野があり、自分にあった事業所に通うことができる。

・一般就労に向けた準備をすることができる。(労働習慣・ビジネスマナー・コミュニケーション能力)

・就職に必要な能力を訓練することができる。

就労継続支援A型B型

障害者総合支援法に基づく福祉サービスのひとつです。

A型とB型の違いは、「対象年齢」「雇用形態を結ぶか結ばないか」です。

A型は、雇用形態を結んでいるため最低賃金分の給料が支払われるのに対して、B型は雇用形態を結んでいないため、仕事の成果や一日1000円などと、給料が低めに支払われます。

その分自分の生活スタイルに合わせた通勤が可能なため、精神的なストレスを抑えながら働くことができるというメリットもあります。

A型〈メリット〉
・工賃(給料)を得ながら、職業訓練を受けることができる。

・事業所によっては、キャリアアップにつながる仕事を得ることもできる。

B型〈メリット〉
・年齢や等級に関係なく、誰でも入所できて、無理なく続けることができる。

障害者雇用向け就職サイト

障害者雇用であることを企業側が受け入れた状態の求人であるため、障害者雇用について、理解のある企業の求人を受けることができます。

〈メリット〉
・自分のペースで、就職したい場所を選ぶことができる。

・障害者雇用に理解のある企業の求人が多いため、入社してからも、ストレスが少ない状態で働くことができる。

・最近では、無料の就職相談や面談対策を受けることができる就職サイトが増えている。

【障害者雇用】おすすめの就労移行支援事業所 4選

ココルポート|仕事復帰を全力でサポート

ココルポートのトップページ画像。アフィリエイト用に使用。
【ココルポート】の詳細はこちら


ココルポート」は首都圏に41箇所の事業所があるため、自宅から通いやすい場所を自由に選択することができます!また交通費助成なども行っており、利用者さんが長期的に安心して通いやすい環境づくりをしています。

また、徹底的な個別支援にこだわっておりユーザー1人、1人が就職や定着を通じて結果として、自立した人生を送ることができるように支援することを目的としている就労移行支援事業所です!

【パーソルチャレンジ・ミラトレ】働く未来をあきらめない就労移行支援

ミラトレのトップページの画像。アフィリエイト用に使用。
【パーソルチャレンジ・ミラトレ】詳細はこちら

ミラトレ」は、パーソルホールディングス株式会社が運営する就労移行支援事業所です。

パーソルホールディングス株式会社は障害者向け転職・就職支援dodaチャレンジ」を運営しています。転職、就職に関しての知識が豊富なため、安心して転職の相談もできます!

就労定着率は100%です。

この数字から、支援員さんが利用者さん1人1人に丁寧に支援を行われていることが伺えます。

就労移行支援事業所ルーツ |I T特化型事業所


【就労移行支援事業所ルーツ】詳細はこちら


就労移行支援事業所ルーツは株式会社LOGZが運営する就労移行支援事業所です。

IT・Webに強く、ホームページ制作スキルやデザイン、プログラミングなど幅広いスキルを学ぶことができます。

事務職や販売職はもちろん、IT技術職の就労実績があるのが特徴です。

強みを活かす個別のカリキュラムや講座があり、基本的なパソコンスキルに加えillustratorやPhotoshop、Ruby、Pythonなど10以上のスキル学ぶことができます。

LITALICOワークス |インターン制度がある就労移行支援事業所


【LITALICOワークス】詳細はこちら


LITALICOワークス」は、1人1人に合わせたカリキュラムを提供しているところです。

企業規模が大きいので、実績ノウハウがそろっている点で安心できます!

最大の特徴は、インターン制度があるという点です。
全国に4500箇所ほどの実習先があり、実際に出勤して、業務や職場環境を知ることができます。

【障害者雇用】おすすめの障害者雇用向け就職サイト 3選

atGB|スカウト機能がある障害者求人サイト

atGB|スカウト機能がある障害者求人サイト

at GB」は、株式会社ゼネラルパートナーズの運営する障害者の求人転職情報・雇用支援サービスです!
専任のキャリアアドバイザーが付くことはもちろんのこと、スカウト機能がついており、就職活動をスムーズに進めることができます。

〈他社サイトとの比較〉
スカウト機能がある。

・求人情報を学生向けアスリート向け管理部門を目指す方向けなど、その人に合った就職先を見つけることができるサ  ービスがある。

dodaチャレンジ |パーソルグループが運営する障害者求人サイト

dodaチャレンジ |パーソルグループが運営する障害者求人サイト

dodaチャレンジ」はdodaでお馴染みのパーソルグループの運営する、障害者雇用に特化した求人サイトです!

なんといっても、パーソルのグループ力が強みとなっており、未公開求人の多さやパーソルグループの持つノウハウが、自分の理想を見つけてくれるかもしれません。

〈他社サイトとの比較〉
・障害者雇用専任のアドバイザーがいる。(社員の65%が障害者手帳を所持している)
障害者への理解があることがポイントで、的確なアドバイスをもらえる。

障害種別に専属チームが構成されているため、より専門生の高い情報を得ることができる。

未公開求人が多く、幅広い求人を扱っている

Agent Sana | 29年間の歴史ある老舗障害者求人サイト

Agent Sana | 29年間の歴史ある老舗障害者求人サイト

Agent Sana」は、29年間の運営している老舗障害者求人サイトです!

他社に比べて、圧倒的に歴史があるため、障害者雇用の長年培われたノウハウを受けることができます。

〈他社サイトとの比較〉
29年間、運営しているノウハウの蓄積 ( atGB 15年間     dudaチャレンジ12年)

・初めての面談から、60%の方が2ヶ月以内に内定を得ている。

あなたの理想の近づきますように!

障害があるからといって、自分のやりたくない仕事をする必要はありません。
せっかく就職したのに、すぐに退職することは、非常にもったいないことです。。。

あなたのゴールは何でしょうか?

就職することでしょうか?

それは、違うと思います!

一度自分が、本当にやりたいことを考えて、就職した後のことを見据えた就職活動をしてください。

あなたにとって最高の就職ができることを、心より願っております!!!