今回の取材後、もえPさんから1つの提案をいただきました。
「あ、それといい機会なので うちのOriHime入ってみます??」
OriHimeのホームページでは、「かんたん操作」「本人に見えてくるデザイン」「豊かな感情表現」の3点を特徴として挙げています。
「ぜひ、その特徴を自分でも実感してみたい!」
もえPさんに快く承諾いただいた翌日、OriHimeを操作することが決定しました。
目次
事前準備
事前の準備は、OriHime専用のアプリをインストールするのみです。
自分はAndroid端末を使用しているため、Google Playのストアからアプリを入れておきました。
(起動画面)
操作の当日。
もえPさんからOriHimeのゲストとして招待いただき、必要なIDとパスワードを入力しました。
入力が完了したあとは、OriHimeの起動が始まり、すぐに操作画面が立ち上がります。
正直、ここまでスムーズに使用できるとは考えていませんでした!
OriHimeを操作してみた
(左を向いてみた。)
OriHimeと接続したスマホには、OriHimeが見ている光景が広がります。そして、こちら側の音声はOriHimeと繋がっているため、ストレスなく相手との会話が可能です。
この分身ロボットには、多くのジェスチャー機能が搭載されています。OriHimeパイロット(=操作者)は、自分が表現したいボタンを右側から選択し、押すことで自身の感情を届けることができます。
最初に試してみたのは「左を向く」ボタン。実際に押してみるとOriHimeの首が曲がり、それに応じて、スマホから見える景色も変化します。
ボタンを押す操作は、もえPさんとお話しながら行っていました。「ボタンを押すと会話ができなくなる」「会話している最中は操作できない」ということはなく、自然な会話を楽しむことができました。
本人に「分身」するロボット、OriHime
OriHimeのデザインは、喜怒哀楽様々に見えてくる能面を参考にしているそうです。
「もえPさんの表情が浮かんできます。」
取材の中で、もえPさんはカフェのお客さまからそのようにお話されたと教えてくれました。
現在、OriHimeは多くの人々によって操作されています。そうした人々の良いところ、人間味を引き出してくれるのが、分身ロボットOriHimeです。
自分が体験してみることで、挙げられていた3点の特徴を実感することができました。
最後に
このコラムでは、OriHimeの使い方やその感想についてお話していきました。
オリィ研究所では、OriHimeやOriHime-Dはもちろん、他にも様々なプロダクトを開発し、社会に実装しています。
テクノロジーを活用し、いかに社会から「孤独」を解消していくかは自分にとっても以前から関心がある分野でした。
そうした分野の最前線に立つ、オリィ研究所のプロダクトに触れることができ、本当に良かったです。
今回取材させていただいた、もえPさんは先日、WheeLog!の広報チームに参加することを発表しました。WheeLogは、『車いすでもあきらめない世界』を目指し活動している団体になります。
そちらで発信される情報もぜひ、チェックしてみてください!
(編集:伊藤弘紀|Twitter)